あ……少しお待ち下さい…。 (立ち去ろうとするお嬢様を目にしたら少しだけ焦った様に引き止めようとし、彼女の腕を自身の死人の様な冷たい腕で掴み、続けて話す。) ……妹様は、お元気ですか。 (光を失くして絶望した様な瞳を彼女に向けながら、ゆっくりと話す。お嬢様の妹とは逢えてないので不安になったのか、妹とよく一緒にいる筈である彼女に問う。その声は、地味に震えている様だった。)