>49、50 「リリィちゃんか。可愛い名前だね。」少年は相手の手をしっかりと握りながら答え、壊れたラジオを抱き締めていたがそのラジオのチャンネルがふとどこかの放送局に合ったらしく「…本日の…は…バン…です。さて…は…」いつも以上にがさついたノイズ混じりの音声で喋り始める。