>40 「…あ、ホントだ…でも、ずっとここにいても看守さん達が戻ってきちゃうよね…」少年は心配そうに眉を下げると「でも、僕たちが移動しちゃったら入れ違いか…」と壊れたラジオを抱き締めて呟く。看守控室の扉の影から周囲をきょろきょろと見回し、先程までの同行者達が到着するのを待つようだ。