去りし日の箱庭

>アルディス（>>13）

…迷い子が、自ら扉を開けて入るなど珍しいこともあるものだね。どこから来たの？
（長い廊下を頼りな気な蝋燭の灯りを頼りに進む、正直夜目はきくのだから灯りなど不要だけれどあるならあるで便利でいい。吸血鬼が住まう階層を抜け、玄関へと繋がる扉の前を通りかかった時に聞こえた小さく頼りない声にそちらを向けば、暗い中でも分かる色の違う両目があった。自然と靴の先がそちらを向いて、ゆったりとした歩調で歩み寄っては少しだけ声を落として＿＿＿＿狩人に見つからないように）


>シルヴィ･ライト（>>14）

痛いよ、シルヴィ…それで、代わりになりそうな子羊は見つかった？キミのお眼鏡にかなうなんて中々無いことだろうけど
（軽く小突けば痣が咲いて、噛み付けば穴が開く、けれどそれをまるで小さなことのように言ってのけるのだから＿＿＿＿いや、本当に彼にとっては些事なのだ。この閉鎖された屋敷の中で、誰が子羊を食べたか、追ったか、囲ったかなんて直ぐにわかる……だって、気にかけていた子羊がある日突然居なくなるのだから。掴まれたままの腕に諦めたように抵抗をやめ、小さな声で苦情を申し立てつつ、座ったままの彼を見下ろしては問うて）

>スロウス･シュペル（>>16）

何だ、子羊かと思ったら＿＿＿＿キミか、スロウス
（珍しいことでは無いが、誰かの気配が部屋の外からすることはあまり多くはない……好んで狩場に遊びに行く子羊もいないわけだから。そんな中、誰かの気配に釣られてやってきた屋上に見えたのは狩人側の住人で＿＿ぐだぐだ、うだうだ、苛立った様子に避けて通りたい思いは山々。けれど、きっと気配で見付かってしまうのも時間の問題として、その時に無視した事実は少々痛い。意を決した本心とは別に、なんてことは無いような声色で声を掛けながら少しだけ歩み寄り）