記録者921 2021-01-29 20:29:00 |
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世界
__2083年。世界の陸地面積は現在のほぼ半分となり、殆どの島国や大陸の海沿いは海によって侵食された。 人口も年々減っていく。 その反面、ロボットが世界を蹂躙し、最早人口よりもロボットの方が多いくらいだ。
住む場所を奪われた国々は我が国の領土を守らんと、武器を取り戦争を始める。 その時には、ロボットや科学技術を利用し、人口をこれでもかというほど減らしていった。 それでもなお、人は争うことをやめない。 科学技術が進歩する中で、破滅へと世界は向かっていく。
ロボット
__世界人口を超えるほどには存在する。 その殆どは感情を持つが、人には及ばない。 アイロボットと呼ばれ、ある人は戦争の兵器として。 ある人は家族として。 ある人は労働として。 その使い勝手はさまざまである。 見目は人と何ら変わりないが、その感情の薄さに人との壁ができてしまう。 彼等に感情を与えることを躊躇するには、訳がある。
記録者921
__世界に存在する大富豪、財閥のことを 『 十家 』 と呼ぶ。 記録者921はその十家が一つの 『 レベリオ家 』 の末息子。 天才科学者とまで言われたが、彼にとって科学は単なるおもちゃに過ぎなかった。 彼は人類の存亡のために、環境整備に努める。 そのために行った行為は、世界政府の壊滅的だ。 世界のために彼は刃ではなく、頭脳を使う。
この物語は、記録者921の記憶から作られた世界が終わるまでのお話だ。
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