世界の終焉に何を想う　＿＿　少人数制　　／　　日常　　／　　戦闘

　　＿＿　２０８３年。　世界は終わりに向かっていた。

　　俺は、記録者９２１。この世界の終末を目撃する者である。　なんて、堅苦しい話はやめよう。だって最後なんだから。


　　２０８３年、現在は、２０２０年から６３年の時を経て世界の陸地面積を約半分まで海に侵食されている。　日本国は既に海の中へと沈み、多くの国や島が消えていく。　人類は世界の保存に努めるよりも、進化を求めた。　その結果、我々は破滅へと向かうのだが。　まあ、自業自得だな。

　　我が国を失わんとするように至るところで戦争が繰り広げられる。　領土争い。　何とも醜い争いだろうか。自身の領土を広げようと人を殺す。　人は消えていき、領土だけが増えていく。そこになんのメリットがあるのだろうか。

　　人々は科学の力を手に取った。　人類は最早ほんの少数。この世界に蔓延るのは人の手によって造られたロボット達だ。　感情は人のようにはない、そんなロボット達は「　戦闘用　」「　家庭用　」に分かれて至る所にいる。

　　この世界は不純だ。　俺はこの世界を救うために環境保全に勤めている。

　　これは、俺が世界の終わりを記録した一つの物語だ。