梨花 2021-01-29 06:52:49 |
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キール「心配かけてすまないな……だが…………正直のところ、助太刀が来なければ死んでいたかもしれない……俺でも死を意識した……」
駿「ヴォイドはああ見えても、世界に勢力を拡大させつつある新たな犯罪シンジゲートと目をつけられているマフィア『血染めの十字架(ブラッディクロス)』の首領ですからね……そして、またの名を『血濡れの帝王(ブラッディロード)』…血液操作を極めた殺戮特化の術者だからね……完全にヴォイドの攻撃をかき消すことが出来る術者じゃなきゃ苦戦を強いられる相手だよ…………だけどロベリアちゃんはヴォイドの数少ない脅威なんだよ」
ロベリア『おい唐突に私を話の中にぶち込むな!!!』
駿「ただね、そんなヴォイドでもリディアには手が届かない…………だからこそ新星六大狂王は危険なんだよ……なんと言ったって、調停者______
抑止力になるはずの『異端王(イタンナルオウ)』が今現在、存在していないんだから」
ロベリア『異端王?』
駿「六大狂王には序列が存在しない……でもそれでは統率が取れず乱れてしまう。それを防ぐためにも旧六大狂王は異端王という調停者を取り決めたんだ。だからこそ六大狂王は二世紀に渡って存在していたんだよ」
ロベリア『その、調停者が居ない…………だから今の六大狂王には秩序も決まりも存在せずにただの危険な犯罪集団に成り下がってると』
駿「それは僕にも分からない……秩序がないということは、言っていまえば器がないって言うことだ。器がないなら底もないからどこまでも果てしなく広がっている……統治者が適うかどうかも分からないんだ」
白蓮「それは…(一瞬、エンドワールドのことが頭によぎる)…いや、なんでもないよ。異端王は自分達で探すのが1番だよ。僕の世界と君達の世界は違う存在なんだからさ」
駿「う……それは、確かに……だとしたら、相当骨が折れるな……でもなー、存命してる先代の狂王二人には匙を投げられたし……」
キール「匙を投げられたって……自分らで探せってことか」
駿「それだったらどんなに良かったことか……『お前らじゃ無理、諦めろ』って言われちゃったんだよね……」
ロベリア『あーらら……』
駿「まぁ、そりゃそうだよね……六大狂王は元々は先代異端王が発案したことで生まれた派閥だし…………始まりは異端王の適性がある調停者じゃなきゃダメだったのが、私利私欲で悪の限りを尽くすリディアが発端だからね……これは普通に六大狂王潰した方が早いのかなぁ……でもそれも望みは薄いなぁ……」
白蓮「…1つ、情報をあげる。無秩序王であるシドラのとこに行くといいよ、彼も異端王の適性者を探している。いいかい?何があっても、彼の満足する異端王を探し出すんだ。傲慢で自分至上主義者な彼だとしても、必ず彼が望んでいる異端王を見つけ出せ。でなければ…(銀次との戦いを思い出す)…また、あの終焉が訪れてしまう」
駿「なるほど、彼か_______……分かった、情報提供をありがとう!これで方針は決まったな……じゃあ、僕はこれで失礼しようかな」
桜也「(紫炎の前で片膝を着いている)______と、言った具合で狂王……特に背教王に毒された者達の動きが活発化しています。僕がここに来てから既に数十人の毒されたそれぞれの狂王の構成員を始末した次第です」
紫炎「なるほど…………暁光の活発化に伴っての狂王の活発化ですか……明らかに両者とも黒、背教王の息がかかっている狂王はもはや暁光と手を組んだとも取っていい……まったく(煙草の火を消す)未だ異端王は空いたまま、ってことですか。まぁそんなことだろうとは思いましたが……報告ご苦労さまです、下がりなさい」
桜也「はっ!(その場から立ち去る)」
紫炎「…………(椅子に腰かける)」
エレメイル「(紫炎の椅子の後ろにおり、背もたれに寄りかかっている)組織のトップっていうのも大変だね、邪王様。一難去ってもまた一難…いつまで経っても仕事は終わらないんだから」
紫炎「ほんと、そうなんですねぇ……六大狂王とはもう関わらないでいるつもりでしたが……やはり、六大狂王という派閥の出来上がりに関係している以上、関わらざるを得ないのがなんとも……(眉間を揉む)…いっその事、解体した方が早いような気すらしますね。あれはもはや六大狂王の名を冠してはいるものの、六大狂王では無い…………何が言いたいって、有給が欲しいってことです」
エレメイル「休みたいなら休めばいいのに…ていうか、邪龍様の部下って、邪龍様の前だとみんな畏まるよね。あんな風に堅苦しくして辛くないのかな…興味無いけど」
紫炎「そこは私もよく分からないんですが……言っても治らないんですよねぇ、あの堅苦しさ……なのでもう畏まる件については何も言わなくなりましたね…その点、貴方は普通に話してくれるのでありがたいです」
紫炎「なるほど…………貴方のそういうところ、嫌いじゃないですよ私(立ち上がる)さて、気晴らしに散歩でも行きましょうかね…………貴方も着いてきますか?」
紫炎「じゃあ行きましょうかね。色々ドタバタしててなかなか見れなかった中華街にでも行きましょうかねー……」
桜也「報告も済んだし、早く空禪達のところに______うん?(視線を感じ足を止める)…………気のせいかな……」
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