お嬢様辞めました【NL】

…ん…休みぐらいゆっくり寝かせてくれ……
(身体を揺さぶられる感覚から逃れようと身を捩り、すっかり寝ぼけて約束のことも頭にないのかそう口にしては頑なに目を開けようとせず、再び寝直そうとしていて)

>直輝さん

寝かせて差し上げたいのは山々なんですが、買い物に行かないといけないのでは...？(寝直そうとしてる彼に少し困った様子でそう声をかけて。とりあえず朝食を作ろうとキッチンへ向かい)

買い物……っと、うわっ！？
(まだ寝ぼけたままのモヤのかかった思考で相手が口にした買い物という言葉を復唱しては意味を理解しようとしていて。ぼんやり考え事をしつつ無意識に寝返りを打った拍子にフワッとした浮遊感を身体に感じたかと思えば床へと転げ落ちてしまって「いてて……もう朝か…」痛みにようやく目を覚まし、鮮明になった意識で周り見回せばキッチンに立つ相手の姿が視界に入って、そこでようやく昨日の約束のことを思い出して支度をするかとのそのそ立ち上がって)

>直輝さん

...大丈夫ですか？(後ろでの物音に驚き振り返ればソファから落ちたのであろう彼の姿があって。1度手を止めて彼の安否確認をして)

……かったるい
(こちらを気遣うような声をかけてきた相手の方をチラリと一瞥してから、既に痛みはないということを示すようにあくび混じりにグッと軽く伸びをしつつ、ただただ率直な今の気持ちを口にしては、とりあえず顔を洗ってさっぱりしようと考えて洗面所へと真っ直ぐに向かって)

>直輝さん

...かったるいと言うんでしたら私1人でも買い物に行くのですけれど。(洗面所へ向かった彼を見送り、誰に聞こえるわけでもないがそう呟き朝食のご飯、味噌汁、鯵の塩焼き等をテーブルに並べ)

…お、今日は和朝食か。ていうか、綺音ってお嬢様っていう割には存外庶民的だよな
(相手が裏で一人何を言っているかなどは知るよしもなく、洗顔を済ませてスッキリすれば、先程までのかったるいなんて考えはすっかり消え失せており、テーブルの上に用意された朝食を前にテンションを上げつつ、こうしていると相手の肩書きのことを忘れそうだなとそんな風に感じているようで口にして)

>直輝さん

どこへ出しても恥ずかしくないように、と一般家庭の生活も叩き込まれましたので。(両親は私への期待のあまり贅沢はさせて貰えませんでしたしね、と話しているうちに朝食の用意を終えて)

なるほどな…それだけ聞いてると普通に立派な親御さんに感じるけどな
(つまり家柄に甘えず、あらゆる選択肢を見据えて生きていけるようにという親心のようなものだろうかと考え、だとすれば相手が言うほど酷い親ではないようにも思えていつもの定位置へと腰を下ろしながらつい思ったことを述べて)

(/可能であればもう少しだけお嬢様育ちらしく世間に疎かったりする部分も出して欲しいです。知識としては知ってても初めて経験することが多かったりどこかズレてたりとか…現時点だと普通に家庭的な女の子と同居してる感が拭いきれず…こちらの想像力不足で申し訳ないのですがよろしくお願いします)

>直輝さん

普通の立派な親、というのがどういうものなのか私には分かりかねますが...(直輝さんにとって普通の親子と言うのはどのようなものですか？と尋ねてみて)

そりゃ…子供の将来のことまで考えて教育したりする親は一般的にはいい親で立派なんじゃないか？俺は放任してくれた方が嬉しいけどな
(深く考えてした訳ではない発言に対して質問が投げ返されると、うーん…と小さく考え込みそれから自分の思う立派な親というのが何か一般論も交えて答えつつも、自分自身はあれこれ世話を焼かれるよりも放任された方がかったるくなくてありがたいなんて意見を述べては肩を竦め)

>直輝さん

そんなものでしょうか...(少なくとも私の親はそれがプレッシャーになるってわかってないんだろうなぁと思いつつ私も出来れば放任して欲しいですね、と言い)

そうか、綺音は親からの締め付けに耐えられずに家を出たんだっけな…確かにそれだと綺音的には響かないのかもなあ……っと、そんなことより飯だ飯、せっかく作ってくれたんだし冷めないうちに食べないとな
(そもそもの相手の家出の理由を思い出せば今の自分の言ったような一般論はどちらかといえば小うるさいだけの説教のような受け止めになってしまうかもなと考え、だとすれば本当に立派な親とはなんだろうという普段の自分ならば絶対に面倒で考えないところまで考えが及んでしまって、こんなかったるいことを考えるなんて自分らしくないなとここまでの思考を全部頭から振り払えば、用意された朝食をとりあえず食べようかと話題を強引に切り替えて)

>直輝さん

そうですね、お買い物も行かないとですし。(そういえば自分で服を買うのは初めてだしなんならお店に行くのも初めてだなと思いつつ「いただきます」と手を合わせ)

なんだかんだ俺も大きな商業施設とか行くの久しぶりだし色々買いたいとこだな…
(元々は相手のための買い物の予定だったのだが、そういえば自分もまともに買い物に出かけるというのは久しぶりだなと思い、この機会に自分の買い物もしようと最初は付き合いのつもりがこちらもだんだん乗り気になり始め、何を買おうかなんて考えつつ食事をして)

>直輝さん

...私、自分でお買い物に行くのって初めてなんですよね。(普段服はオーダーメイドか親が買ってきたものを着ているため自分の服のサイズも分からず。ポツリとそんなことを零せば段々自分の好きな服というのが分からなくなってきて)

そうなのか？じゃあ必要なものとかは全部親とかが用意してくれてたのか？
(自分で買い物に出かけたこともないほどに自由が無かったのか、それともその必要が無かったからなのかは定かではないが生活に必要なものなどは全部家族か、はたまた使用人なんかがいて用意してくれたということだろうかと疑問を投げかけて)

>直輝さん

服はオーダーメイドか親が買ってきたものしか許されなくて。(身の回りのものは殆ど親が買ってきたもので。綺音自身としてはもっと自由にお洒落を楽しみたかったが親が許すはずも無く)

そりゃ難儀だな…でも、それなら今日はそんなこと気にしないで選び放題だぞ。多分色々あるだろうし自由に選べばいい
(相手の置かれていた境遇を聞けばそんなことまで干渉されていたのかと同情するような気持ちになって、とはいえこれから出かけた先では当然そんなことは気にする必要はないしファッションには割と無頓着な自分ではあまりわからないがこれから出かける大型商業施設の中には色々な服屋があったはずだし多分豊富な選択肢があることだろうと考えながら好きなものを選べばいいと告げて)

>直輝さん

はい、ありがとうございます！(そう言い満面の笑みを浮かべると食べ終わった朝食の皿を持ってシンクへと向かい)

そういえば、特に異論とか無ければ目的地には電車で行こうと思うんだけど…綺音は電車には乗ったことあるか？
(食事を終え、まだ出かけるには少し余裕があるためコーヒーを飲みながらゆっくりしていれば、ふと思い出したように洗い物をしている相手へとこれから向かう商業施設のある最寄駅への交通手段を伝えては念の為そう質問を投げかけて)

>直輝さん

いえ、ない...です。(見たことはあるし興味もあったのだが実際に乗ったことはなく、そもそも公共機関を使うことも無く)

そうか、まあなんとかなるか…
(薄々なんとなくそうだろうなとは感じていたため、特にショックを受けたりということもなく基本的にしっかり者な彼女のこと、きっとどうにかなるだろうと前向きに考えながら立ち上がって身支度を始めて)

>直輝さん

...私、電車どころかバスやタクシーに乗ったことも無いので...(少し自嘲気味に苦笑を浮かべつつ小さくすみません、と謝りながら自身も身支度を整え始めて)

別に謝るようなことじゃないだろ。まあ…電車は人が多くて窮屈かもしれないけど我慢してくれ
(経験がないことは別に悪いことではなく気にする必要はないと控えめに謝罪を口にする相手に対して言い切って、とはいえ普段公共の交通機関を利用しないという相手にとってはもしかしたら色々不便かもとは予め伝えておき)

>直輝さん

あ...はい。(初めての電車に少しワクワクしつつも乗り方は知らないので直輝さんに聞けば良いかと思いながら一応追手がいた場合バレないようにいつもはしない帽子と伊達メガネを掛けて)

お、いい感じに変装したな。これならパッと見で綺音だってわからないんじゃないか？
(身支度を全部済ませいつでも出かけられるよう準備を整えてからリビングへと戻ってくれば、伊達眼鏡と帽子で変装をした相手の姿があって、こうして見た限りだと上手く特徴を隠せているのではないだろうかという感想を抱き、これならば少しは安心して外を出歩けるだろうかと考えつつ相手の顔をじっくり観察して)

>直輝さん

そうですか？...あの、そんなにじっと見られると照れるんですが...(変装とはいえ相手に褒められたのが嬉しく笑顔を見せればじっと見てくる相手に恥ずかしくなり頬を赤らめて顔をそらし)

おっと…ごめんな？それじゃそろそろ家出るか
(つい無意識に相手をジロジロと見てしまっていたようで、本人の口から指摘を受ければデリカシーが足りて無かったと慌てて謝罪を述べて目線を外して。時計を見れば家を出るにはちょうどいい時間帯で支度も済んだためそろそろ出掛けようかと促して)

>直輝さん

あ、嫌では無かったので...謝らなくて大丈夫です。そうですね、行きましょうか。(相手に謝られると慌てて嫌では無かったと伝え、ふと直輝につられて時計を見て。改めて帽子を被り直すと玄関へと向かい)

駅まではこの道を歩いて行くんだ。まあ、電車に乗ったことは無くても近くまで行ったことぐらいはあるかもしれないけどな
(家を出れば目的地の方向を指差し、先導をするように歩き出して。とはいえ、目的地の駅はこの辺でも結構大きな駅でありわざわざ場所や行き方を説明せずとも見たことぐらいならあるかもしれないなと思いそう口にして肩を竦め)

>直輝さん

興味はありましたけど学校以外で家の外に出たことは殆ど無くて...(幼少期から大勢の家庭教師による勉強漬けの日々で学校に通うために外に出る以外の外出さえも厳しく規制されていて)

なるほどなあ…ちなみに俺も休みの日はもっぱら家を出ずに過ごすことの方が多いぞ
(なんとも窮屈な想いをしてきたんだなあ…としみじみ頷き、親の言いつけで無理矢理押し込められてきた相手と一方でかったるいから好きで引きこもってる自分とでは明らかに境遇が違うことは明確だったが場を和ませるべく明るい口調でそう戯けてみせて)

>直輝さん

直輝さんの家にきたばかりの頃の家の中の様子を見ればそうなんだろうなと思いますよ。(クスクスと可笑しそうに笑みを零せばそう言って。相手が気を遣ったのがわかったのか直輝さんって優しいんですね、と付け足し)

おう、まあ俺の半分は優しさで出来てるからな
(家からロクに出ずズボラで自堕落な生活をしているというのは確かにあの家の惨状を見ればわかるだろうなと苦笑を浮かべながらも、そんな自分に対しても相手は優しいなんて言葉を用いて好意的に思ってくれているのがわかれば調子の良いことを口走って「人が多いからはぐれないようにな」そんな他愛のない会話をしているうちに駅の近くまでやってきて人通りも多くなればそう忠告をして)

>直輝さん

ふふ、それ自分で言っちゃいます？(そう言いつつもはぐれたりなどしない様に一生懸命相手について行き、(これが恋人だったら手を引いたりしてくれるんだろうか)と普段の自分なら考えない事が頭をよぎり)

綺音、ほらここで切符を買うんだ。今後のために試しに買ってみるか？
(人混みに慣れていないであろう相手を気遣いながらゆっくりしたペースで切符の券売機の前までやってきて足を止め、斜め後ろを歩く相手にここで切符を買うのだと説明をすれば、自分が買ってやってもいいのだが今後一人で出かけたりということもあるだろうと考えれば切符の買い方ぐらいは知っておいた方がいいだろうと考え、そう問いかけて)

>直輝さん

はい、自分でやってみます。(今後1人で出掛けたりする事もあるだろうし、自分にとってもいい社会勉強になると思いやってみることにして)

そうか、じゃあまずはこのお金をここに入れて…そしたら今日の行き先は隣だからここをタッチすればオッケーだ、他の行き先の場合も上の値段表を見ながら画面を操作すればいい。簡単だろ？
(相手がその気になったのがわかれば財布から小銭を取り出してそれを渡してやり、お金を入れる場所から今回の行き先も踏まえてどこをタッチすれば切符が買えるかを簡潔に説明しつつ、他の行き先の場合もタッチする場所が違うだけで基本的には同じ要領で買えると券売機の上の値段表を指差し補足して)

>直輝さん

ここにお金を入れて...ここをタップ...(言われた事を口に出しながら操作して無事に切符を買えると値段表を見上げて)

よし、じゃあ次は改札へ行くぞ。切符は無くさないようにしまっておくようにな
(無事に切符が買えたのを見届けると、目的地方面の電車が5分後に来ることを確認すれば改札のある方向へ歩き出し、流石にその心配はないだろうが一応切符を無くさないようにと念押しをしておき)

>直輝さん

はい。(しっかりと切符をバッグに入れてから改札へと向かう相手の後を追って。電車を間近で見るのは初めてでワクワクしていて)

おっと…綺音、こっちだ
(改札付近まで来ると人が多くなり始め、比較的小柄な相手のことを一瞬見失いそうになってしまい、人混みに慣れていないであろう相手がはぐれてしまわないように無意識に手を引いて)

>直輝さん

あ...(人混みに慣れていないため少し戸惑ってしまい、相手に手を引かれると少し胸が高鳴り)

やっぱ休日は少し人が多いな…とりあえず改札くぐってみるか。切符を取り出してくれ
(やはり休日の昼間はそれなりに混むなと人の多さに辟易としながら、とりあえず相手とはぐれずに済んだことを安堵し、無意識に何気なく握ったままになっていた手を離せばひとまず改札をくぐりホームへ向かおうと声をかけて)

>直輝さん

はい...(相手に離された手に何故か寂しさを感じつつも言われた通りバッグから切符を取り出して)

そしたら切符をここに入れて通って…向こう側から出てくる切符を取り忘れないようにな。忘れたら一大事だからな
(一通り、通り抜けた後の切符の回収まで含めた説明をしてから自身は隣の改札をいつも通勤に使っているICカードを使って通りぬけ、向こう側で相手が無事に改札を抜けられるか子供の初めてのお使いを見守る親のような心境でジッと見つめていて)

>直輝さん
ここに切符を...(初めての改札を相手が改札を抜けたのを見て見様見真似でなんとか無事に通過して、ちゃんと切符を回収し)

よしよし、綺音は物覚えが早いな、この調子なら次はもう一人でも大丈夫そうだな
(それほど迷ったそぶりも見せず無事に改札を抜けた相手に満足げに頷き、いかにも箱入り娘といった風な環境で育ちどんなことも経験値的にはほぼゼロからのスタートの方が多いという印象だったが、やはり家での厳しい教育の賜物か大抵のことは飲み込みがよく、教える側としても楽で嬉しい限りであり冗談めかしてそんなことを言ってのけて)

よしよし、綺音は物覚えが早いな、この調子なら次はもう一人でも大丈夫そうだな
(それほど迷ったそぶりも見せず無事に改札を抜けた相手に満足げに頷き、いかにも箱入り娘といった風な環境で育ちどんなことも経験値的にはほぼゼロからのスタートの方が多いという印象だったが、やはり家での厳しい教育の賜物か大抵のことは飲み込みがよく、教える側としても楽で嬉しい限りであり冗談めかしてそんなことを言ってのけて)

>直輝さん

直輝さんの教え方が良いからですよ。(褒められたことに嬉しくなりつつも自分の物覚えが良いのではなく相手の教え方が上手だからという事を伝えて)