ナレーター 2021-01-13 17:01:22 |
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>早乙女さん
えぇ……? マジか……そんなバナナ……
(女子の目線で注意されていることに気づかないまま、訝しむようにぶつぶつと独り言ち部室を後にして。何か腑に落ちないが、相手の他にも特別デリケートな男子がいるということかと受け止めて。更衣室で着替えを済ませ、再び部室の前で立ち止まると、同じ失敗を繰り返さぬよう一呼吸おいて扉をノックし、「入ってもいいかな?」と声をかけ)
>工藤先輩
へ? わっ、先輩!?
(自分の何気ない言葉を本気で取られるとは思わず、無防備に突っ立っていたところを引っ張られると、そのまま相手の勢いに流されて戸惑いの声をあげ。身長はこちらのほうがわずかに高いが、大道具担当の彼と脚本担当の自分では力の差は歴然であり、あっけなく相手と共に廊下へと戻されれば、「んもう強引なんですから……とか言いつつ、喜んでお供しますけどね。あの二人の学年とクラスは聞いてますか?」と二ッと笑いながら尋ねて)
>藤宮先輩
えん、げき、ぶ?
さ、さぁ~どどどどうでしょうね~?
(途切れ途切れに反芻しては落ち着きなく目を泳がせて。自分と相手の接点が部活しかないため、当然そこまでは当てられるだろうが、そこから先はどうかと身構えて。しかし、お手上げらしき様子の相手を見ると安堵の息をつき、「ふっふっふ、そう簡単にはわかりませんよね」と表情が一転して微笑を浮かべながら述べて)
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