ナレーター 2021-01-13 17:01:22 |
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>>義高
────どうぞよろしく。
(舞台が始まる直前。周りからひしひしと感じる緊張と高揚、それから期待。それらを全部ひっくるめてこそ、舞台というものが好きだった。会場が暗転したのをバックステージにあるモニターから確認すれば、櫻子は裏方の面々の方へと向き合い慣れた仕草でドレスを摘みながらそのまま優雅に膝を折り。にこり、と浮かべた笑顔はいつもの彼女の穏やかな笑顔とは違う、稽古場の彼女の笑顔とも違う、物語の登場人物の〝彼女〟と同じ顔。ちらりと彼と視線を合わせればそのままドレスを翻し、高いヒールであるはずが足音1つ立てず暗転中で真っ暗な舞台へと歩を進めて。)
>>小百合ちゃん
うふふ、役のためだもの~。断食くらい簡単よ~。
(驚いたように目を丸くさせてこちらを見る彼女の様子に思わず口元を抑えて笑いながら上記を答えれば、遠く離れた客席からでもわかるほどのくびれを撫でて。「でも健康上はやり過ぎるとあんまり良くないのだけれどね、体のメリハリを付けるのに1番手っ取り早いの。後輩たちにはあんまりオススメできないわね。」無論、断食を使用した健康法はあるが、育ち盛りの高校生にそれを勧めるのは先輩としてあまり良い行為とは言えない。困ったように眉を下げて笑いながらそう付け足せば他の子には内緒ね、と。)
>>かなたくん
あらあら~、恋人が居たらの話だわ。
(修羅場、という言葉にくすくすと笑いながらそんな関係の人はいないと首を横に振れば両手で口元を抑えて笑顔を零し。告白をされたことが無いと言えば嘘になってしまうが、恋人など作っている暇があるのならば台本を読み込んでいる方が櫻子にとってはよっぽど楽しいことで、高校生らしい青春とは微妙に程遠く。と、はたとそこで動きを止めれば「そういうかなたくんこそ、好きな人とか居ないのかしら~?」とにこにこと楽しそうな笑みを浮かべて問いかけ。恋人を作る暇はないが、後輩の恋バナには興味があるのかその瞳は実に楽しそうで。)
>>律くん
(/お久しぶりです、引越しとっても素敵ですね…!
きっと引っ越し前後はお忙しいと思いますので、無理なさらずお身体に気をつけてください~!)
>>真ちゃん
おはようございま────あらあら。
(休日稽古。今日はストールが無いと肌寒い程の気温だった為、早めに部室に行って暖房をつけようと少し早めに学校に着き。誰かいるかは分からないが挨拶をしながら部室のドアを開けばそこには着替え途中の後輩の姿。ぱちり、と瞳を丸くした後にふわりと彼女の体に自分が羽織っていたストールをかければ、自分よりも背の高い彼女を見上げてつん、と鼻先を人差し指で押して。「着替えるなら鍵を閉めなきゃダメよ~。」とくすくす笑いながらまだ誰かが来そうにないのをチラリと確認すればそのまま鍵を施錠して。)
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