遺物が招く、狂った縁　(　狂愛／固定CP　)

　>>28　蚯蚓

(　蚯蚓の蠱毒が居たぞと声を張り上げた先輩隊員の元へ急ぎ駆け寄ったが、どうやら既に姿を晦まされた後らしい。小通りの方へ消えたようだから手分けして探そうと一人が言い出し、それに賛同する形でその場に居た面々がバラバラに散る。それなりに実績を積んだ隊内の実力者ならまだしも、自分達のような比較的弱い鳥は群れを成して動いた方が安全だというのに──しかも相手はよりによってあの蚯蚓ときたもんだ。単純に強いしとにかく不気味で恐ろしい術を使う、自分の先祖が遺した例の蠱毒の女を除けば関わりたくない相手ナンバーワン。タイマン張れば確実に負けるだろう事は簡単に予想出来る為、その足取りだけでも見つけられれば直ぐに応援を呼ぶつもりで、仲間と別れた後に一先ず見晴らしのいい高い場所へと忍び込んだ空きビルの屋上。内側から錆びた扉を押し開けば冷たい夜風が吹き込み、目線の先には男の陰が一つ。紛れもない本日の討伐ターゲット、蚯蚓。直接エンカウントは予定外だったのに。吃驚した勢いで半歩引いた姿勢のまま強ばった身体を動かせず、柄に手を掛けることも忘れて声を震わせ　)
マ…ジかよ、ついてねぇー…。


( / 主様、参加許可ありがとうございます！早速絡ませて頂きました。出くん、かっこよくてセクシーでプロフィールを拝読した時からずっとお話してみたかったので、漸く対面することが出来て嬉しいです。お時間に余裕のある時で構いませんので、遊んで頂ければ幸いでございます。ロルの相性等で問題があればスルーして下さい…！ )


　>>皆様

(　東京、新宿歌舞伎町。煌々とネオンきらめく眠らない街──ってなんだよ、夜なんだから眠れよ。大通りの人混みを避け、心の内で愚痴を呟きながらスケートボードを滑らせ裏通りへ入る。近頃この近辺で連夜行方不明者が出ているらしく、それが人ならざる者の仕業である可能性が高いというわけで、今夜与えられた任務はその犯人の捜索である。日が昇る間は人に紛れてその身を隠す蠱毒や人喰い鬼は、大抵こういう宵っ張りな夜の街の、雑踏が奏でる騒音の中に潜んでいるものだ。ふらふらした酔っ払いを路地裏に招き込んで、抵抗もされないうちにバクリ。ゾッとする話だが実際そういう場面には過去に何度も出会してきたし、それを阻止するのが仕事だからまあ当然なのだが、マジで日本人全員早く家帰って寝てくれよと心から思わない日は無い。比較的灯りの少ない小通りへ進んで人の往来が少なくなってきた頃、スケートボードの速度を弛めて角を曲がりかけたところで、危うく人とぶつかりそうになって急ブレーキ。　)
──うおっ…と！すいません、大丈夫すか？


( / 皆様初めまして、鳥4 燕の背後です。さっそく絡み文を置かせて頂きましたので、お手隙の際に絡んで頂ければ幸いです。終止形や心情描写を多用してしまいがちな為、相性的な問題があれば直す努力はしていく所存ですので気軽にお申し付け下さい…！ )