黒スーツ 2020-12-19 12:23:59 |
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>>アウデット・マーチ様
「あ~らら、キミ案外さらっと言うねぇ♪」
(赤髪の女はまたけたけたと笑い声を上げ、心底愉快そうな笑顔を浮かべると「…ちなみに我輩はブラックで【化け物】だけど…そんじゃ我輩も話してあげよう。」彼女が話そうとしたその瞬間、それまで頑なに黙っていた黒づくめの男が「……アデル。お前の過去話は長い…それに俺は何度も聞いたぞ。」といかにも嫌そうな態度で口を開くと彼女は「え~?良いじゃん、この子知らないんだし。それじゃ改めて、我輩はね…」と過去を語り出し、それは簡単にまとめると『アデルにはとても仲の良い弟がおり、ある日その弟が「姉さんの能力を見たい」と駄々をこねた。アデルは何度も断ったが弟が言うことを聞かないので仕方なく自宅の裏の森に連れていって能力を見せてやることにした。だが、運悪く能力が暴走してしまい森の空気全てが毒に変化してしまい、更に運の悪いことに森にはハイキングの客が多く来ており、アデルの能力で客達の命は奪われてしまった。弟が疑われぬようアデルは弟を逃がし、全ての罪を自分で被った…』といったような内容であり、語り終えたアデルは恨み言を漏らすように「……もし神がこの世に存在するのなら…何故あの時、我輩を救ってくれなかった?」僅かな、空気が漏れるような声色で呟くとまた軽薄な調子に戻って「…ま、我輩のはこ~んな感じだね。マスカレイドは元々殺し屋だったんだけどさ~。」平然と黒づくめの男の過去も話しつつ銀の燭台を見つめ返すと「ローウェル、やめたげなよ~。怖がってるじゃん。」笑いつつ燭台をあしらい、声を掛けられた燭台は無言のまま顔を背け)
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