語り部さん 2020-12-17 23:27:56 |
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>五月蝿さん
Ⅸ「そうあるべきだからですよ。」
ノータイムでの即答。タイミングは、「ありがとうございますって勝手に安らいでるんだ」という言葉の後。先ほどまでの笑い混じりの声ではなく…ひどく、淡々とした声。
Ⅸ「一、汝は咎追い人である。
二、罪の清算は指示を受けること、命令を聞くことである。
三、亡くなった彼らを思うのであれば、笑うことと楽しむことを忘れることなかれ。
四、命を自らの手で絶やすことがあれば、その命に冥福を捧げよ。
五、誰にも心を許すことなかれ。
六、思考の前提は現実的であれ。
七、異端者を許すな。秩序に害なす存在こそが、異端者であり、汝が粛清すべき存在だ。
八、アレスは粛清すべき咎人である。
九、汝がすべての言いつけを守る限り、汝は「Ⅸ」である。」
その言葉は、到底少年の言葉から発せられる、人らしい言葉というより……定められた通りに話すような……まるでパターンを組み込まれた機械のような、無機質な話し方だった。
……唐突でごめんなさいね。話したこと、なかったですよね?ちょうどいいので話しました。これ、偉い人からの言いつけです。ボクが保護されたときに教えられた、大事な大事な約束ごとです。春夏隊の皆さんも、ボクと全く同じじゃいと思いますけど、教えられたこととかありますよね?ボクのはこんな感じですよ。」
……本質がバケモノというのは、半分的を射ている。「Ⅸと名付けられる前の少年」なら、至って普通の子供だった。だが、「Ⅸ」はまさしくバケモノだ。真性の、ではなく……「バケモノにされた」というのが正しいだろう。
Ⅸ「悲鳴を上げている方はお気の毒ですが、ボクがその場にいないのと当事者ではないので……手助けはできそうにありませんね。「その場にいないボクが悪い」のと、挙げ句悪い人と勘違いしちゃったみたいだし……これは確かに責められちゃいますね。」
「その場にいるのに助けないんだ。でもまぁ五月蝿さんはボクと違うから、それもおかしいことではないのかな?」と付け加えつつ、さも何でもなさそうに話す。
Ⅸ「……任務関連の連絡事項がないのであれば、ボクは通話を切りますね?元々この通話を受けたのも、ひょっとして五月蝿さん、なにか大切なことを伝えたいのかな?って思って電話したので……無いのであれば、ボクは電話を切ります。」
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