xX　加護を受けし者。　Xx／人数制限有／３Ｌ

月は我等を見守り、行く末を照らし導く。
暗き道のりとて一縷の月光を目前に、我等は足を進めるだろう。
＿＿我等が、主の為に。
　　　　【風説口伝より抜粋】


○月の加護
各節を司る選ばれし者達。
生まれや貴賎を問わず、皆一様に特別な力を持ってこの世に現れる。
加護者はその月に係る万物の力を秘めるとされる。それは科学や常識では片付けられない、人智を超えた能力。
また、彼等の瞳は月の誕生石を嵌め込んだ様に輝き、身体の一部には星座を象った痣が浮き出ているとも。
世界の全てへ引導を渡す為に現れるという口承と、世界を滅亡から守る為に現れるという口承が引き継がれており、人々にとっては恐るべき存在に変わりない。
20xx年を皮切りに日本の各地で痣のある人間が生まれ始め、半分は政府の国家特別防衛課として首都圏に集められ、残り半分は世界を救う過激派組織アレスに集った。


○国家特別防衛課
日本の内閣府によって作られた極秘部隊。
地球を滅亡から救う為に動いており、四月の加護者から九月の加護者までが防衛課に所属している。別名「春夏隊」。
アレスこそ悪であり、我等こそ正義であると教え込まれた為、人命や道徳に関する知識の乏しい者が多い。英才教育の賜物。


○過激派組織 アレス
民衆の声を蔑ろにし己が私欲の為に国を動かす、腐敗した価値観の排除を目的とする。
皆等しく救う為には地球上の全てを再構築する必要があると考えており、その為には殺しも厭わぬ集団。
十月の加護者から三月の加護者までがアレスに所属している。別名「秋冬隊」。
人々への慈愛は著しく、隊員は一様に"救い"を与えることへ固執している。それが恐怖とは理解できぬ様子。


●１３の加護者
存在しない者、招かざる客。
蛇遣い座を司るとされ、世界を混乱へ陥れる者として伝えられている。
必ず女性であるとか、龍の姿をしているとか、はたまた此の世で最も美しい男性の姿をしているなど、俗説は枚挙にいとまがない。
全てにおいて一貫しているのは、現れてはならぬ存在であるということ。