語り部さん 2020-12-17 23:27:56 |
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四ツ路……たすかった。
( 数秒前まで死へ加速度的に向かっていた。しかし、四ツ路の助力によって、こうしてベランダ内側に至ることで、死へと向かう速度は超減速した。
誰しもが死ぬ運命にある。かつてはその速度が違うだけだと信じていた。だが、自分はもしかして、前に六笠が言っていたように、何か運命偶然的な力が働いて、死ぬことができないんじゃないのか、そんな風にさえ思えてくる。それこそ、カミサマがいて、オレに死ぬんじゃねえ、と強く命じているんじゃないのか?、と。
ズズズと背と壁面が擦れる形で、地面に尻をついてしまう。脚だけは大の字で広げて )
四ツ路、去る前にちょっと聞きたいことがある。
おまえが生きる理由ってなんだ?
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