加賀 2020-12-13 03:01:30 |
通報 |
は、はあ?!誰が破廉恥やねん、…( 心外だとでもいう風に顔を赤くしつつ声を荒げてから、トレーナーの裾をただし、続く物騒な物言いにますます染まった頬の色を濃くしてはむっすりと何処か不満気にするも、テーブルに着く頃には表情も和らいで )…おおきに、手伝いもせんとすまん。( 貴方が作ってくれた食事をまじまじと見つめる。ほこほこと湯気を立てるお椀の中を泳ぐ、ハートの形にくり抜かれた可愛らしい野菜、まあるいフォルムの柔らかそうな餅。ブロッコリーの山、それさえも愛おしくて、自然と頬が緩む。両手をあわせ、並べられた箸を手に早速お椀を持ち上げて、一口 )───いただきます。……ん、うま。( 馴染み深い白味噌の香りと甘味、あたたかくて、ほうと息を吐く。続いて大根を丁寧に摘み上げて口の中へ、シャキッとした食感にぱちくり、と瞬き固まってはくすくすと柔らかな笑み溢し。貴方が自分のために作ってくれたのだと思うと、少しの失敗さえ、可愛らしくて、嬉しくて、幸せだ。汁をたっぷり吸って、もちもちとした白いそれにかぶりつき、咀嚼してから顔を上げ、貴方も気付いたであろう小さな失敗を笑い飛ばして )…ふふ、大根シャッキシャキやけど、もう一杯食べる頃には丁度ええな。
トピック検索 |