加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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な、なんやねん、見んなや、あほ。!………ッん、ん、う……ふぁ、…ン、( 情けなく真っ赤に染まっているであろう顔をあっさり覗き込まれ、苦し紛れに悪態をつきつつ、貴方の視線から逃れるべく背けてしまおうとしたその刹那、がっちりと固定されてしまった頭部に困ったように視線を泳がせて。好物のチョコレートを溶かして蜂蜜と砂糖を混ぜたような甘い声に誘われ、彷徨わせていた瞳が貴方を映すと、普段は愛嬌をたっぷり漂わせたその表情から一転、透き通ったヘーゼル色に余裕無さげな熱情をたたえている様にハッと息を呑み。口を挟む隙を与えられる間も無く、唇ごと食べられてしまいそうなキスをゆっくりと瞼を落とし受け入れ。歯を甘く立てられただけなのにふわふわと気持ちが良くて混乱する、息継ぎをしようと僅かに開けた唇の合間からぬるりと差し込まれる柔らかく濡れたそれに、恐る恐る自分の舌を絡めながらも、貴方をもっと近くに感じたくて腰を抱き寄せ。口付けが深まれば深まるほど、舌に触れる貴方のピアスの異物感や、唾液が混ざり合う水音を意識してしまい、熱くなってゆく体がぞくぞくと震え、鼻に抜けるような声が漏れて。熱の籠ったそれにすっかり翻弄されてしまい、酸欠状態で目尻に涙の粒がぷくりと浮かんだ頃、漸く解放されると緩慢に瞼を持ち上げ )───っは、ぁ、……はは、…ちょっと、訳わかんなくなるかと思たわ、( 酸素を思い切り取り込み、余韻を残した甘い吐息を漏らすと、ぷつりと切れた銀糸をどこかぼんやりと眺めた後、脱力したように笑いながら貴方の肩に額を乗せて )おおきに。…はいはい、途中で悪い子ぉにならんようにな。成績下げてまうで。( 受け取ったカードを確認するとスタンプは既に3つ、失くしてしまわぬよう鞄にしまい込みながら冗談めかしてくすくす笑い )恋人がサンタクロースなら、…俺の気いつくサンタさんは縁やったってことやな。自分、魔法掛けんのめっちゃ上手いんとちゃう?すごいわ、( ふむ、とひとつ頷くと、貴方の瞳を掬い上げるように覗き込みながら、此方に向けて開かれた手に自分の手のひらを重ね、恋人繋ぎをするように指を絡めてにぎにぎと数度触れては、茶化すつもりは全く無い純粋な表情で尋ね、緩く笑って )なあ、写真撮らへん?…いや、良かったら、やけど。( いつの間にか外されていたトナカイの赤い鼻を差し出しながら、ちらりと貴方の整った顔を見やり、控えめに伺うも慌ててフォローするように続け )
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