加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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……幸せ過ぎて死んでまう。────誠士郎、(意識が期待に傾いた際に抱き寄せられれば抵抗も無くそのままに、熱を持つような甘やかな声で耳元に伝えられた一言をほんの数秒の内に焼き切れるほど何度も何度も頭の中で繰り返して。次第にやりきれない程の愛情が心臓をチリチリ燃やせば、込み上げる本音が呟くように喉を流れ。その一言を切欠に片腕を貴方の首に回し、頭部を強く固定して。喉仏をゴクリと上下に動かし生唾を飲むと赤く染まる貴方の顔を覗き込み、愛おしむように溶けた声で注意を引きたいとたったひと言貴方の名前を呼びかけ、勢いに任せる様な食むキスを行って。形の良い唇に歯を立てて遊ぶみたいな甘噛みを何度も繰り返すと、伸びた舌が唇の隙間をこじ開け口づけはじわじわと深い物に変わり。早まる心拍数と乱れる呼吸、上がる体温が呼吸をすることを忘れさせると酸素不足に意識が薄くなりクラりと目眩が起き。)───っふ、…アカン、中坊の砂利とちゃうのにお前の事しか考えられへんわ。(一秒でも早く酸素を取り込むため唇を離せば、その際にひいた糸を名残惜しむような甘ったれた犬みたいに舐めとって。とめどない幸せに頬が綻ぶと色めいた行為には不釣り合いなほどふざけ合うようにじゃれついた声でくすくすと笑ってしまって)……!ほんなら渡さなダメや、縁くんはええ子やから先生の言うことちゃんと聞けんねん。せやから通信簿はよく出来ましたにしといてな(心配無用と諭されれば出し渋るそれをはいと簡単に手渡して、その際にはぷくくと笑いを堪えつつ軽口を向けて)きっと気いつくサンタさんが魔法掛けてくれてんねや。俺のマフラーも手袋も惚れたやつが選んでくれたっちゅう魔法やし、クッキーやって魔法掛かってへんかったら苦いでそれ。…恋人はサンタクロースなんてよう言ったなあ、(クリスマスの切欠が無ければ手作りのお菓子を作ろうとは中々思えなかっただろうに、こんな風に喜んで貰えることを知れただけでも大収穫。緩む口許はそのままにジッと正面から見詰めて)もおこれくらいにしてや!これ以上のプレゼントは貰えへんよ、ウチの彼氏はほんまに男前やなぁ(見詰める顔は惚れた弱みを抜いたとて一等に可愛く端麗で、それなのに貴方の言葉は全部が全部喜ばせてくれるのだから狡いと独りごち。その癖で素敵なプレゼントだと解釈をする。これ以上喜んでしまうことにストップを掛けるべく開いた片手を向ければキャッと照れるように茶化して)
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