加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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……んへへ、おるなぁ。おん、おはよお、もう全然しんどないで(髪に触れた優しく温かい手に両目をきゅむと瞑って心地よさを堪能し、薬を飲まずとも楽になった体に驚いて)まだ薬飲んでへんのに不思議やねぇ。……起き抜けの別嬪さんにちゅうできひんの残念やなぁ(体のだるさは眠る前とは比較にならないほど楽になっていて、此処が貴方の家ではなく自分の家にも拘らず目が覚めた時に貴方がいるという不思議さと嬉しさを誤魔化すように軽口を叩いて)あんな、……せぇしろが居ってくれたからぐっすり寝れてんで。ほんで寝れたから体が軽なってんな、頭もスーッてしてるし、───ありがとお(時間の拘束に甘ったれた我儘と浮かぶ申し訳なさが謝罪に変わり幾つも頭に浮かぶ。それでもそれを伝える事がこの場に相応しくないと思えば貴方の手を自分の頬に寄せてから一言ながら確りと心を込めて感謝を伝えて。折角ちゃんと伝えたかったその気持ちを邪魔するように朝から無かった食欲が顔を覗かせると控えめながら確りと主張をする腹の音がぐうと響き、空気の読めないその主張に体を固めて照れ隠しの笑いをわはと浮かべ)こんなん恰好つかへんやんかぁ。堪忍な、朝から腹減らんかったのに誠士郎と一緒や思うたらちゃんと腹減ってもぉた(眉を下げてたははと羞恥を誤魔化すように笑っては自分の腹部を広げた手のひらでそろりと撫でて)
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