加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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さっきまでどこにどう開けるんかも知らんかったわ。おまえが開けてるん見て真似しただけやで。…お手本が上手かったんやろ、( 問題ない仕上がりだったようでようやく肩の荷が下りると、茶化す発言をさらりと打ち返し。痛みも引いた己の薬指へ改めて視線を落とし、並べられた貴方の指と交互に見比べて )……こんなん。───お前んことばっか考えてまいそうや、……どうしてくれんねん。( 思わず見惚れる美しい揃いの宝石、貴方につけられた傷跡、綺麗な貴方の薬指につけた傷跡。貴方も薬指を見て自分のことをいつでも思い出して欲しい。先程貴方が口にしていたことを実感し、枷を着けて喜ぶ、どろどろに煮詰まった独占欲が顔を覗かせる。それから、貴方のものだという証を着けられて、すっかり征服されてしまったように思えて顔が熱くなる。縛られるのはもううんざりだと思っていたのに。縛られて、縛り付けられて心地が良いだなんて、知らない。薬指に視線を落とすだけで貴方でいっぱいになってしまいそうで、愛おしくて恐ろしかった。ばっと視線をあげると、むっとした表情で、貴方を睨みつけながらとびきり甘く蕩けた声で不満を口にして )
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