加賀 2020-12-13 03:01:30 |
通報 |
(耳が引っ張られる軽いじゃれつきが心を軽くするとふひひと風船の空気漏れみたいな音の笑い声が零れて、また何か軽い茶化した返事をしようと唇が薄らと開いた所で自分には無い価値観の考えを説かれる。目から鱗、ハッと頓悟する半面で(かいらしなぁ)と近づく貴方の顔に心臓が早まり。いつもより処理速度が遅い頭が返事を見つけるより先にひんやりとした手が頬に触れ、突かれた質問に間抜けな声が「へ」と呼吸音と一緒に落ち)……ちゃう。(質問の答えは考える時間を持たずすぐに喉を通り、反射的に答えを上げてから今一度質問の意味を靄がかる頭に浮かべてヒリヒリとする喉で溜まる唾液を飲み)お前が居らんと駄目や、……一人にせんで。ほんまは一人んなんのいやや(頬を包むその手に自分の両手を重ね、少しの躊躇いが泳ぐ視線にうろと乗ってから寂しいのも不安なのも嫌だと本音をぶつけ)
トピック検索 |