加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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ええよ、大丈夫や…おん、……おん、…そか、辛かったんにひとりでよお頑張ったなあ。───俺の縁はええ子やね。…こんなにええ子なんや、なんも迷惑なんてあるもんかい、( 仕事に対する真面目な姿勢が好きだ、けれど今日は頑張るのも我慢も忘れて欲しかった。肩に触れていた手を滑らせ、紫色のつむりを一定のリズムで優しく撫で下ろしながら、落ち着いたトーンで小さな子どもの話を聞くように相槌を打っては、慈しみに満ちた表情でにっこりと微笑んでみせるとこめかみに優しく静かな触れるだけの口付けを落とし )縁。ここ、腕回しぃ───ん、そう。上手、怖ないから、捕まっとってな…ベッドまで運ばしてや。( 貴方の体を背もたれに預けるように支えながら、ソファから降りると腰を落とし、だらりとした両腕を己の肩に回させて。腿の下に腕を差し入れ、腰の少し上辺りにもう一方を添えるとふらつく様子もなくふんわりと立ち上がり、思いの外軽い体に驚く。安定した体勢のまま、まっすぐ寝室まで向かい、少しだけ開いた寝室の扉を足で開ける。行儀が悪いが緊急事態なのだ、構うものか。廊下から差し込む光をたよりにベッドに恭しく下ろしては、部屋の明かりを灯し、暖房と加湿器の電源を入れてから貴方の元へ戻ると目線を合わせ問い掛けて )…着替えとか出してくるからちょっと待てるか?辛かったら横んなっててかまへんで。
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