加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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……(そばに居ることを確かめるように時折角度を変えながら口付ければ、触れ合う唇のやわこい感触と滑り込ませた舌が得るイチゴシロップに似た甘みに酒を煽るより余っ程酔いが回る。ふーふーと上擦る酸素を漏らしながら、他でも無い貴方が手の中にいることを実感し不安を和らげて)───っ甘い。(貴方の舌先に歯を立てたかと思えば、その甘さを飲み込むようにジウと品の無い音を立てて吸い。熱に浮かされた声で平凡なその感想を落とし)お前のバッサーしてる睫毛なら余裕のよっちゃんやな。二本でも三本でも乗るわこんなん(差し出された爪楊枝を受け取ればその大きさを指先で確かめつつ)うちの誠士郎さんの睫毛のポテンシャル舐めんといて、お前のことはおれの方がよお知ってんねん。…あ、目ぇパチッ開いてや、動かんでよ。あら可愛ええ!かいらしお顔だわ(最初こそやる気満々に勝負を挑み、爪楊枝片手に向かい合った所で茶化せばチュッとわざと音を立てて鼻先に口付け。怒られる前にとそうっとあなたの睫毛につまようじを置き、結果に息を飲んで)
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