加賀 2020-12-13 03:01:30 |
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(語られる話は自分にとって想像することも難しい。目の前の貴方が何だかとてもか細くて小さな守ってあげなければ駄目な存在に見えて仕方がない。それが庇護欲なのか父性なのかはわからないが、傲慢で身勝手な感情だと理解しながらも赦される限りに貴方の頑張りを讃え甘やかし愛したいと思ってしまう。擦り寄る貴方と確りと向き合うためにぴったりと密着する貴方を惜しみつつそうっと引き剥がし)……俺が思うてた以上に頑張り屋さんやってんなぁ(両方の手で貴方の頬を包むように触れ、下手な意見や感情は安い偽善になってしまいそうで何も出ない。代わりに喉を通ったのは今に限ったことじゃないずっと思っていた事への思いで、子猫の顔を撫でる時のような動きで貴方の目の下を親指の腹で撫で触れて)俺はお前の仕事までずっとついてくこと出来へんし、会った事も無いお前のオトンとオカンにはやっぱり誠士郎と出会わせてくれて有難う思てまう。けど、お前がそれでちょっとでも嫌やとか怖いとか不安になる時は机向かうんと違くて俺と話しようや(柔らかく温かい顔に触れる指はゆっくりとした動きで子供あやすように動き、浮かべる顔は茶化すでも誤魔化すでもない真剣に向き合うもので)ほんで、俺、お前に何されても足引っ張られたなんて思うの有り得へん。……でも、何も教えて貰えへんのは寂しいし悲しいな思う。言いたないことも有ると思うけど、お前が少しでも不安に思うこと出来てんなら言うてくれ(実際の時間経過よりも長く感じてしまった五日間、他でもない貴方の力になれない事も何が貴女を不安にさせたのかもわからない事も、その何方もが喉を絞める様に苦しかった。だからこその我儘、その本音を懇願するべく訴えれば)……大きい本棚入る家探そか。ほんでおススメのやつ、俺にも見して?(目許に微笑を浮かべたまま頷いて、ちょっとだけ見つめればふにゃりと気が抜けるような笑みを顔いっぱいに浮かべ一度だけ、ほんの少し触れるみたいな甘やかな軽いキスをして)
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