白昼夢 、君の隣 (〆)

（　“ 彼女と自分は違う ” そうハッキリ言われると 、先程以上に不機嫌を露にするように 、口を尖らせる 。自分の方がその女より幼馴染のことを知っているのに 、彼女という存在の必要性が一切わからなかった 。すっ と差し出されたスマホを受け取ると 、ソファーからやっと腰を上げ 、数歩 、漫画を置いた彼の方に 、歩みを進めながら 。スマホに映っていたのは小柄な 、まさに女の子らしいという言葉の似合う女の子 。じとり 、と画面を睨みつけ 、“ こういう女が１番しょうもないんだよな ” と内心 、悪態をついた 。そして 、目線を幼馴染へゆっくりと 、移し 、）... ふーん 、で？何処までいったの？抱いた？（　とデリカシーの欠片も無いような質問をかける 。ただこういった質問は 、男同士でなら さほどおかしいものではないのだが 、この状況はおかしい 。何がおかしいって 、茶化すような笑いも 、揶揄するような響きもなく 、至って真面目な顔で尋ねているのだから 。 ）