Stray dogs【異能犯罪者酒場】《異能/シリアス/悪人》

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ヴァレリー
「お邪魔しま～す。マスター、いつもの下さ～い。」
(派手なファッションで手を振りつつ現れた女性が返事も聞かずに会員カードをカウンターに投げ出し、3人掛けのテーブル席に腰掛けるとグラスを磨いていたマスターに注文を飛ばしつつポケットから取り出したトランプでタワーを作って遊んでいて)

ノーマン
「あは、ヴァレリーさん強引ですねぇ。すみません、僕もいつもの貰えますか？」
(その後ろから人当たりの良さそうな苦笑いの笑顔を浮かべた学生らしき青年がお辞儀をしつつ会員カードをカウンターに置き、ヴァレリーの隣に腰掛けて肩を竦め)

フィリップ
「あ、元気の有り余ってる若人くんたちが揃ってるじゃん。ごめんねぇ、マスター。俺も一杯貰っていいかな？」
(先客二人に若干皮肉を交えたような挨拶をし、着ていた黒いフロックコートを脱ぐとよれよれのスーツの胸ポケットから取り出した会員カードをカウンターに置き、どさりとカウンター席を陣取って)

黒スーツ
「おやおや…皆様いらっしゃいませ。ヴァレリー様の最初の一杯は確かソルティドッグでしたね。ノーマン様はレッドアイ…フィリップ様はグラスホッパーで合っていますか？」
(提示された3人分の会員カードを指先でなぞり、にこりと微笑むと相手の返事を待つように暫く沈黙して。3人がそれぞれ肯定の言葉を返すと満足げに頷き、後ろの酒棚から様々な瓶を取り出し)