面白くない世界/〆

椿「ナイスだよ御影、桜哉！」
桜哉「了解です……、」
(此方も上手くパスを繋いで、ボールは真祖の方へ)
クロ「リリイ、頼む……」
リリイ「こちらに来ましたね……私が一肌脱ぎまし─」
御園「脱ぐな貴様ァア!!」
ベルキア「よーし取ったァ！御影よろしくゥ☆★☆」
(クロを通して色欲組がなんとかボールを繋ぎ、此方に戻ったボールをベルキアが彼女にパスを出し)

御影「お任せー…………御影さんのアターック……！」
(べルキアから繋がられたパスをキリッとした表情で相手のコートへとスパイクの要領で叩きつけて。)

御園「っ……?!」
(彼女の放ったボールは真っ直ぐ相手のコートに飛んでいき、そのまま一点獲得へ)
ベルキア「っしゃぁぁあ!!★☆★一点ゲットォ～」
椿「御影、ナイスだよ」

御影「いぇーい……！」
(キリリっとピースしてから、ガッツポーズして褒められて嬉しいのかちょっと照れてる。反応が忙しい限りである。)

ベルキア「じゃあこのまま第2試合行っちゃお～☆★☆」
椿「またまたこっちのサーブだね、御影、宜しく」
(先に点を取れたのが嬉しかったらしく、テンション高めにそう述べつつ彼女にボールを渡して)

御影「あいあいさー…………！…………てりゃっ…!!!」
(ラジャー、とポーズをとっては一度深呼吸をしてから相手コートへ思いっきりサーブを繰り出して)

御園「、城田！」
真昼「ナイス御園、行っけぇ！」
桜哉「真昼のボールは俺が取る……！」
(御園→真昼と繋がったところを、城田真昼公式ストーカー(桜哉)トスし、彼女の方にボールを飛ばし)
桜哉「御影、誰かにパス出せ！」

御影「任せてっ……！……っ、べルキア…！」
(飛んできたボールを受けてはべルキアの名を読んで彼の方向へと飛ばして。多分彼なら決めてくれるはずだと期待していて)

ベルキア「よォっし☆★☆っ──あ」
リヒト「、……」
ロウレス「……っぐ?!」
(彼女から受け渡されたパスを受け取ったベルキアがアタックしようもするが、予想外の方向へ飛んでいき。その先に回り込んだリヒトがそのボールを蹴り上げ、ロウレスの腹部へ直撃させ)

御影「うわぁ…………!?」
(まさかの行動に出た相手に目をぱちくりさせて、「怖ぁ……」といいながらちょっとベルキアで身を隠し)

真昼「ロウレスゥゥウウウ?!?!?!?!──リヒトさん！蹴るのは反則じゃ……」
リヒト「ボールが来たから蹴った、悪いか」
真昼「悪いわ！これバレーボールですよ!!ルール完全無視じゃないですか！」
リヒト「悪魔がいたから浄化した。なぜなら俺は……天使だか──」
真昼「それはもういいです！」
クロ「どーすんだよ椿……、もうロウレスは戦闘不能だぞ……」
椿「えぇー、僕に言われてもー……」
真昼「これ企画したのお前だろ！」
(完全に試合が止まってしまった。なんだか不穏な雰囲気が漂い始め)

御影「あわあわ…………」
(少々不穏な雰囲気に、慌て始めては意を決して……)
御影「み、水鉄砲対戦、やる……？」
(と、隠れながら言ってみて)

桜哉「水鉄砲…それならいいんじゃねぇの？怪我人も出なさそうだし」
ベルキア「それボク賛成～☆★☆丁度先週水鉄砲の特訓もしたしね☆★☆」
椿「そうしようか御影、ねぇ兄さん達、これならいいでしょう？」
真昼「まだなんかやる気なのかよ！……まあでも、それなら別に良いか……」
(水鉄砲対決なら危険性も大幅に減ることだろう、皆が納得し異論も無いようで)

御影「わーい…………！」
(何とか上手くまとまったと、少し表情が明るくなり、どこかに走っては人数分の水鉄砲を持ってきて)

御園「これが水鉄砲というものか……、っわ」
クロ「貴様ちゃん、綺麗に掛かってやんの……」
御園「なっ…、たまたまだ！たまたま！」
(御園が水鉄砲を手にとって引き金をカチャカチャと動かしていたら、中の水が自分の顔へと掛かり。そんなこんなしているうちに、各々に水鉄砲が行き渡る。)
椿「じゃあチーム分け…といきたいところだけど。もうチーム関係なしでいいや！あははっ、あははははは!!」
(そう言うや否や、水鉄砲片手に御影をはじめとした下位吸血鬼、真祖、主人に水を飛ばし始め)

御影「ふぺっ！…お返しー……と、こうげーき、どーん」
(不意打ちをくらって驚くものの、直ぐに打ち返して。そして流れる動作でリリィやクロにもかけ始め)

クロ「に"ゃ?!……こんなに可愛いオレに攻撃するとは……」
リリイ「私も撃たれてばかりではいられません…！」
(背中や足に命中されると御影の方に向けて反撃を始め)

御影「反撃反撃ー」
(真祖打つのめっちゃ楽しい、と思いつつ反撃に反撃で返しては真祖二人と打ち合いをしている。)

御園「凄い盛り上がり様だな……」
真昼「お互い楽しんでるようだし、たまには、こういうのもいいんじゃないか？」
リヒト「何ボーッと突っ立ってんだよ、お前らも早く参加しろ」
(自分の真祖が他所の下位吸血鬼と楽しそうに水鉄砲を撃ち合っている──そんな様子を遠巻きに眺めていた二人だったが、結局、最終的には全員参加。大盛り上がりの水鉄砲大会となって)

御影「…………怠惰のイヴ…………どーん」
(他の真祖の主人達も入ってきたのに気づき、そちらの方を見てから真昼に向かって水鉄砲を打って)