ぽぺぽぺ 2020-11-12 03:14:14 |
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( 白熱電球のフィラメントの主張が目玉に焼け付くように痛みを感じて。瞳を閉じれば先ほどまでは何とも思わなかった瞼の裏の景色や残光が気になり、布団を顔まで持ってこようとしたり、寝返りを打とうとしたが体がピクリとも動かず。それどころか焼けるような痛みが体中を襲い、内からも外からも、まるで毒を全身に仕込まれたように。天井の一点を見つめ、焦点をずらしては必死に頭を回転させていた今か逃げるようにして。脚が震え、刀を構える腕が痺れ、息は荒くなり、目が霞み、己の力量も鬼の力量も考えずに次々と無駄死にした人間を踏み躙りながら逃げる目と鼻の先に、勝てないということが絶対的であるというように返り血を舐める鬼目の前に辛うじてここまで生き残ってしまった自分を褒めてやりたい。そう思ったのが最後、いや、自分の中では最期の記憶だったように思えた。)
(/お待たせして申し訳ありません!結構クセがあるロルで申し訳ないです。初回という事でまあまあ長くなってしまいまいしたが、次回からはここまでの文量にはならないと思います。もし長さなどご希望ございましたら仰ってくださいね!)
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