迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
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っ!と、当然だろっ。
──中には闇取引されてる物もあるぞ。特にああいう一見地味そうな店の店主に、決められた言葉を言うと通してもらえたりな──?
(偶然ではある物の選んだ方の宝石が高価だと相手も同じ意見だった事に驚きを隠せず、然し悟られるのもなと考え表情が嬉しさに綻ぶのを必死に隠そうと変な顔になり。
現主人から四世代前の主人が武器商人をやっていた事もあり、その頃に様々な事を学び得た知識。主人の職業柄を活かした潜入調査で得た物ではあるのだが、市場を見渡せばそれは現在もある模様。ならば露店に紛れて自分たちが所属する"太陽"の伝令役のいる店も各地にある筈と考え、注意深く見渡せば露店のテントにひまわりを模した模様のある店を見つけて。
「カラム、こっちだ」と一言発せば先を歩いて、如何にも古く年季の入ったテントの下で商売する店の前で足を止めて。
頭にはターバンを巻き、ボサボサの垂れ眉、口髭を生やした小柄な年配男性が椅子に腰掛けて悠々とパイプタバコを吹かしており。その胸にはぱっと見では分からない太陽を模したペンダントを首から下げているのを確認すれば)
──じいさん、ジラソーレ。
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