迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
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……………
(額に触れるとやはり熱があり、起こさない様に頭を片手でそっと持ち上げ頭の下に氷枕を敷けば、その上に頭を乗せて手を放し。熱を測るのは相棒が起きてからでも良いだろうと考え、起こさぬ様に部屋から出ていき。
リビングで待たせている部下と向かい合わせになる様にソファーへ腰を下ろすと、『医官は急患が入ったとかで来られないそうです。ですが、薬を処方されました。炎症を抑える薬と痛み止めです。──それとコレはアルム殿に。ちゃんと服用して下さいよ?』と兵士長から袋に入ったカラム様の薬を受け取り、更に自分用に用意された薬も差し出され苦笑いを浮かべながらも受け取り。
「俺ら魔人側から出せる情報をまとめた。管理する資料の中に加えてくれ。カラムには話せてねーけど、クラトスやメリアも自分の相棒に話してる筈だから問題ねーだろ」と伝えれば、テーブルに置いていた資料を手に取り兵士長へ手渡し。早速取り掛かると兵士長は部屋から出ていき、用意された自分用の薬を手に取り中身を確認。湿布薬と痛み止めが入っており、湿布を一枚取り患部へ貼るとソファーに少しばかり横になり)
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………寝ちまってた。
(横になってから数時間の刻が過ぎ、部屋の外から聞こえる声で目が覚め、ドアへと向かい開けると王宮に仕える使用人が居り。話によれば、第二王子の命令で夕食を用意したとのこと。適当に中へ運んで貰えば、リビングのテーブルに並べられた夕食。怪我と体調のことを考慮して、体に優しい粥やスープ、魚料理などが用意されており。だが用意後出ていかない使用人、食事が終わるまでいるつもりなのだろうか。見られていては緊張してゆっくり食べられないだろうと、食事が終わったらカートに乗せて部屋の外に置いておくと伝え出て行ってもらい。
フッと息を吐き相棒の部屋前まで来ると、ドアをノックしてから)
カラム、起きてるか?
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