迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
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(表面は出さず、一貫して落ち着いた真面目な顔立ちのままだが、中将の発言を聞いていく中で、内心、憑依実験? 人造魔人? 動物の残骸が根拠? ……まずいな、全然話についていけない、とちょっと思い。資料をめくって、この何処かに説明が書かれているのかも、等と考え、視線で文字を追ってみるが、それにしたって本当に雑で不親切なんだから、と密かに王様及び組織に対する不満を募らせ。
しかし、そうこうしているうちに指名がかかり。反射的に中将の顔を見返せば、その後、一度会議室のメンバー全員の様子を見回し。それから、音は出さずに静かに息をつくと、立ち上がらないままながら真剣そうな瞳となり、全体に聞こえるよう声だけを張って「えー、皆さん、すみません。本件によって生じた不調により、座ったままの発言で失礼します」と断って。
それから、再び中将の方をちらりと見れば、ゆっくり視線を全体に戻しつつ「……確かに僕とアルムナークは、調査に赴いた洞窟内で魔人らしき男と、先程お話があった人間の男の子と交戦しました。ですが、魔人側が何か '特別な' 魔人だったとは存じ上げていませんでした。魔人側が '特別' であることを隠そうとしていたと言いたいわけではありません。これは単純に僕自身の魔人に対する知識不足に依拠した結果です。このような場で大変恐れ入りますが、後の報告はその前提でお聞き願います」と冷静に言い上げ。
実のところ、へりくだっているようで割りと '嫌味' である。一応、ここが身内のみの席であることを踏まえ、さらにそれでも、直接 '研修の不足' を非難しないだけ、王様側の名誉にも気遣ったつもりではあるが。続けて、それとなく周りの空気感を探りながら、片手をひらりとさせれば「では、ご指名に預かった通り、本件の中心的人物と考えられる魔人『ファウスト』について、ご報告します。容姿や性格など、仔細な点は既に子どもたちにヒアリングが行われ、資料にまとめられているようですので、そちらをご参照ください。僕は今、さらっと資料を見た限りで記載のなかったことに焦点を当ててお話させて頂きます」と告げ
両手を机上に添えた後、全体を俯瞰しつつ「長身で異国風の服を来た男です。氷属性というのも認識に相違はありません。実際に交戦したのはアルムナークですが、話したところ、慇懃な言葉遣いに落ち着いた物腰で、粗野で考えなしのような雰囲気はありませんでした。ただ、その属性のように、性根は冷たいことを感じさせられる人物でしたね」と言って、最後に)
一緒にいた男の子と契約関係にあることは明白。本人からも言質を取れており、あのタルジュという子以前にも、他の拐ってきた子と契約を結ぼうとし、失敗してきたことを仄めかしていました。他方で、タルジュとの関係性には、一定の信頼が成り立っているように見えました。戦闘の手段は、魔法と体術、それから逃走時には、虎に変身できることも確認しました。今、ざっと記憶からさらえたのはこれぐらいなのですが、ご質問があれば、アルムナークの報告も終わった後にお願いします。
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