迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
通報 |
【カラム】
……気分の悪い男め。でも、約束は約束です。こちらもお答えしますが、俺と彼は契約者同士だ。
(何処か愉しそうに紡がれた相手の返答が耳に届くや、顎を引いたまま、真剣な怒りを宿した目付きで相手を睨みつけ、歯に衣を着せることも忘れて悪態をつき。続けて先に相手から向けられていた質問への答えも返せば、ずっと膠着させていた構えを解き、すっと一歩下がり。いつでも剣が抜けるような位置にあった手も今ではその場を離れた。無構えの状態となっては、片手は腰に当て、もう片方の腕は折ったまま軽く広げ「…あいつは太陽属性の魔人で、どうやら俺は "選ばれし人間" ってやつらしい」と付け足し。一応先に交渉条件として持ち出した "少し詳しい" 情報のつもりで。
それから、男の隣にいる少女を冷ややかな視線で一瞥した後、平常通りの落ち着いており、剣のない瞳に戻っては、相手を見つめ「……そろそろ向こうの戦闘が騒がしいですね。その子はここに置いていってはどうですか? 連れ歩くのも邪魔でしょう」と告げ、お話はこれで終わりとばかりに足の向きを変え、不意打ちの攻撃を受けぬよう、背は向けないように気遣いながらも、二、三歩と後退し、暗に相棒の元へと向かおうとして)
【タルジュ】
へへへ、お利口じゃん!!
(武器を捨てた相手の様子に満足げに笑えば、皮肉を述べて。胸に灯った焔はまだ少し痛い。しかも、現状で使っている技は一度の刺突で一本の回線しか引けない。つまり、元々自分たちがいた位置にいた子どもたちをこの技で人質に取った以上、実は自分も動けないし、攻撃もしにくいのであり。空中に漂う冷気をまとめ、氷柱を放つ等といったことであれば、今の技を中断せずに可能だが、言うまでもなく負担がかかり、積極的に取りたい方法ではなく。
だが、当然他に道筋がないわけでもない。まず第一にこの弱点を見破られないようにすること。こめかみに滴る冷や汗は無視し「……さっきのお返しをさせてもらおうか」と静かに強がりを呟き。さらに、相棒の方に視線を向ければ、暗に助力を乞うつもりで、呼び寄せるように声をかけて)
ファウスト!そろそろ、ショーも大詰めだぜ!?……足折るくらい任せてやろうか?
(/複数の相手から話しかけられてモテモテのファウスト君←)
トピック検索 |