迷子の魔人 2020-11-10 17:35:38 |
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……! ……うん!
(予期せぬ事態に動揺を露にしかけたが、冷静な相手の言動に一度ハッとしたような表情になると、気持ちを取り戻して強く頷き。しかし、どうしたものか。無論当人はそうと知らないが、考えるのは "潜入がばれたのか"、"自分たちが此処にいることも把握されているのか" といった相手の内心と重複していることであり。だが、理性で結論を出すより前に、それまでは気付いていなかった3つの通路の存在を、そこから立ち込める冷気と合わせて初めて視界の先に認めれば、展開していく事態に表情を強張らせ。
思わず「え、これは……まずいんじゃないのか!?」と声を上げてしまうと、次の瞬間にはあわやというところで子どもたちを守るように陽炎が出現し。誰がそうしたのかは思考を巡らせるまでもない。反射的に隣を確認しようとすれは、そこに先程までいたはずの相手は既に広場へと足を踏み出しており。……ああ、もうこの状況で隠れている意味はなさそうだものな、と瞬時に納得すると、自分も後を追おうとするが、歩き出すより先にその場で、相手に気付いた子どもの一人が驚きと怯え、半々といった表情でまだ少々離れた位置にいる相手の顔辺りを見上げている様が伺えて。……つい "可哀想に、あんなに小さいのにこんな怖い目に遭って" と同情心が芽生えると、少々視線を下方に落としてから、相手の背中に向け "怖がらせるような態度を取ったら駄目だからな…?" と届きはしなさそうな念を送り。
だが、伏し目がちになった為に、低い視界の中で一瞬煌めいた不自然な光を見逃さなかった。あれ、今のは?とそちらへ意識を集中させると、相手さえもう少し歩み寄れば、一番近い位置につくであろう子どもが、怯えた表情のまま、手を着ているベストの裏に滑り込ませており、その先には何やら鋭利な影が伺えることを把握して。……多分、ナイフだと察すると、咄嗟に広場へと踏み入り相手に向けて叫ぶように)
……っ、アルム!気を付けて! その子何か武器を持ってるよ!!
(/背景設定を受容して頂けた上、勿体ないぐらいのお褒めのお言葉をありがとうございます。とても嬉しく思います^^* 補足設定についても、ご提案をありがとうございます。良いですね~そちらで行きましょう!
また、本編についてですが、アルム君の作り出せる「熱の膜」を今回「陽炎」と表現しました。今時点で私がイメージしているものとしては同義なのですが、もし「違う!」ということがあれば、教えてほしいです↓)
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