KING 2020-11-04 18:12:42 |
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【ローゼ/ハーデンベルグ拠点D付近】
入り組んだ路地の突き当たり。月明りすら差し込まない真っ暗な世界で息を吐く。拠点へと戻る途中について来る人影に気が付いたのは十分前。路地裏に誘い込んだ青年はあっさりと救ってやれた。服装からして捜査にかかわっている人間だろう。手に握っている短剣からは乾いていない血がぽたりと落ちた。何度刺したのか覚えていない。多分、十回と少し。
「…あら」
常のように救済の証を示そうとしたが、懐を探った手は何もつかまずに空を切る。どうやら先ほどの仕事で使いきってしまったらしい。取りに行くまでに発見されてしまいそうだし、どうしようか。そんなことを考えていた。
(/参加遅れて申し訳ありません…!)
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