闇夜に白狼、吼える。(異能/シリアス/本格戦闘/ファンタジー)

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「奇妙なお茶会、公爵夫人と女王陛下のクロッケー、白い薔薇を赤薔薇に…♪」
(血生臭い戦場に映える鮮やかな青の長髪を風に靡かせる、長身の…戦場には似ても似つかない軽装の男がまるで歌を口ずさむかのように節を付け、意味不明な言葉を並べながら彼は羽織っているマントから毒々しい液体の満ちたビンを次々に取り出すなり向かってくる連邦の兵士達にひょいひょいと投げつけて。「だーから俺は口酸っぱく言うとんのに。キミ達じゃ俺には敵わにゃーの。キミ達はもう俺の「T.R.I.C.K！」の術中にいる。これ分かっとるかにゃあ？」彼がそう首を傾げた瞬間前方を走る兵士の首が刃物で切り裂かれたようにぱっくりと開き、その傷口からは鮮血が噴き出して)