当て屋鴉 《和風、戦闘、恋愛》

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……瓦版、出来てやすかい？(黒椿から瓦版の購入をと言われ一人仕込み杖を突きながら瓦版屋に足を運ぶと『これは鴉の旦那、もう少しで出来やすから茶でも飲んで待ってて下さいな』と言われ出された茶を啜り、今日は平和だなと思い)

(/書き忘れですが名前のない剣士は東雲 昴ですんで)

>鴉

今日は影がいなくて安心……あの人は何処かで見たような

（影が町にいないか見回りをしながら歩いていれば瓦版屋に入る男性が視線に入り、何処かで見た事がある事を考えながらも気になったので瓦版屋に入り）

朧>
…おや？これはこれは、影祓の四番隊の隊長ですかい(瓦版屋に入って来た相手を気配で察知しすぐに影祓と分かり『へへ、あっしが辞めてからどうです？局長はまだ怒ってやすか？』と言うと瓦版屋は一枚の瓦版を出し『旦那や姐さんの興味が乗る記事にはなってねぇですが…姐さんは瓦版集めですからねぇ』と言うと朧を見てらっしゃいと声を掛け)

>全

【八番街の正面通り、まだ日も高いこの昼時から早くも色事や博打に明け暮れる人混みの中で、一枚地図を広げぼうっと立ち尽くす人影が一人分。
首を傾げる度に凛と鈴の音を鳴らす耳飾りは、主の心境を語るかのように不安げに揺れている。
視線は街並みと地図の上を交互に行き来して】

んん……うん……？
……失礼、そこの方……剣術道場を開いておられる、茜崎宗幽殿の屋敷は何処にあるのでしょうか？

「あぁん？何だって？おいあんた、こんな花街に剣術道場なんて開く大馬鹿はいないさ。
茜崎さんの屋敷なら三番街の方だよ、そんな立派な地図を持ってるのに何をすっとぼけたことを言ってるんだ？」

えぇ、そうですよね……そうだと、私も思うのです。
不思議なこともあるもので……何故地図を持ちながら、私は未だに目的の場所に辿り着けぬのか……。

【通行人に聞いても現状は解決せず、地図と景色を交互に眺め、不安そうな足取りでふらふらと花街を歩き出すことを再開した。
――気付いていない、影祓七番隊隊長『蒲鉢重音』はまだ気付いていない、自分が折角の地図を上下あべこべにして持っていることに気付いていない……】

>鴉

はい、局長は最初は怒っていましたけど…今は怒っていないよ。いらっしゃいませ、お邪魔しています…それにしても凄いですね瓦版屋は…この江戸の町の情報が分かるんですから

（瓦版屋に入ればやはり見た事がある元影祓隊長の姿があり、局長の様子について伝えた後で頭を下げた後で瓦版屋の店内を興味津々名表情で眺めて）

>焔斬り

俺とした事が…あの人を1人で行動させる訳にはいかないんだった…でもあの人は地図を逆さに持つから…あそこかな

（蒲鉢重音が何処かへと出掛けていく事は分かっていたが1人で行動していた事に後から気付き慌てて追いかけ、既に何処にもいない相手を周囲を見回して探しながらも地図を逆さに持つ癖を思い出せば八番街へと走って行き）

>25

「そこ行くお兄さん！ちょっと遊んでいかないかい！」
「おいおい兄さんじゃないよあの人は、影祓してる姉さんだ一応」
「え、あらやだそうなの？」

むむ……。

【花街の雰囲気は嫌いでは無いがどちらかといえば苦手な方だ。
故にとっとと脱出したかったが、なんだかどんどん深みに向かって行っている様に思えて仕方が無い。
何度も地図を見返す、首を傾げて、まだ地図の向きには気付いていない】

あの建物は地図のこの建物では……いや、しかし地図よりだいぶ大きい様な……。
はぁ、茜崎殿は待っておられるでしょうか……こちらから模擬試合を申し入れておきながらこの始末とは……。

朧>
そう言って貰えると助かりやす。まだ怒ってるなら床が抜ける程土下座しないとなりやせんからねぇ(場合によってはケジメの一つか二つ付けないとならない思いつつも相手の言葉に安心し『この神楽の隅から隅までの情報が集まりますからね。毎日毎日忙しいですよ』とからからと瓦版屋は笑い)

>焔斬り

確かここにいるはず…あっいた、探しましたよ重音さん。それとその地図…逆さまですよ

（事前に技能を使用した後で花街へと到着し、周囲を見回していれば見つけたので駆け寄り、相手が持つ地図を見てみれば相変わらず逆さまに持っている事に予想が的中したので少し嬉しくなりながらも地図が逆さまという事を教えて）

>鴉

俺から元気にやっている事を伝えとくよ。あっそうだ、瓦版1枚貰えないか？情報を知る事も立派な仕事の内だからな

（相手がどこで何をしているのかは分からないが元気でやっている事は見た目で分かるので報告する事を決めて、瓦版屋に1枚の瓦版の注文をしながらも笑っているのにつられて朧も笑い）

>28

おや朧殿、奇遇ですね、花街に何か用事でも……逆さ？

【聞き覚えのある声に振り返り、やはり見知った顔に表情は変わらないままぺこりと頭を下げる。
と、指摘に再度首を傾げ、地図の方に向き直ってそれをひっくり返してみた】

ふむ？ふむ……。
……ああ、これは盲点でございました、となるとこの建物はあの建物になる訳で……？

【地図の見方に盲点も何も無いのだが、兎に角正しい見方に戻すことは出来た。
それからじっと紙面を見つめ、しばらくして】

それではここから三番街に向かうには……ええと、ここを曲がれば近道になるでしょうか？

【――そしてそのまま、全く見当違いの方向にある路地へと入っていこうとするのだ】

>焔斬り

そうそう、地図の見方を戻せば大丈…嫌、駄目だなあれは……俺も一緒に行きますよ重音さん、それとその路地からでは残念ですが行けませんよ

（地図の正しい見方を伝えた後で目的地に無事に到着出来る可能性を考えていたが、路地に入っていこうとする相手を見れば歩きながら違う事を言った後で隣に移動して）