参加者 2020-11-01 10:31:10 |
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>恋雪
「アンタが足手まといになる事はそう無いさ。俺は忍び込んだり他人様のモンかっぱらうのは得意だが、魔術に関しちゃ素人も良いトコだ。そういう不得意な分野には頼れる相談役が欲しいもんでな。それに、白昼堂々戦闘なんてするヤツぁそういないだろうし、居たなら居たでそん時ゃケツ捲って逃げるさ」
『全勝』が全てではない。必要な局面で勝てばそれが最終的な『勝ち』になる。だからこそ、時には逃げる方が良い事もあるのだ。それに、主を連れて行くメリットとデメリットではメリットの方が多い。魔術師だという事もあるが、美人連れというのは自分のやる気にも繋がるし、案外怪しまれる事も少ないのは経験則で知っている。
「ま、今日は一旦引き上げるとしますか。此処に長居してたらやましい事してると勘ぐられそうだしな」
諸々の最終調整は宿でする方が彼女としても良いだろう。小路から彼女を連れ出しながらふと思った事を言葉にしてみる
「お前さんと家にどんな諍いがあったかは知らねぇし、頼まれねぇ内は知る気もねぇ。お家騒動なんざ見飽きたってのもあるが、そこはお前さんの問題だからな。けどよ?この戦に勝てばお前さんのやる事にいちゃもんをつけられるヤツは居なくなる。だからよ、勝とうぜ。この戦」
彼女が聖杯に何を望むかは知らない。だが、何かを求めているのは聖杯戦争に参加している時点で明確だ。自分にも望みはあるしそれを叶えるつもりで参加している。それでも彼女が聖杯を手に入れる事は願望器を手に入れる以上の価値があるはずだ。ならばこそ、彼女に取らせてやりたい。今はただそれが自分の望みだった
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