参加者 2020-11-01 10:31:10 |
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>恋雪
「罠ねぇ…確かに良い考えだが…コイツがその罠の仕掛けって訳だな?」
主が手にしたのは宝石の原石のような石。中央部に直線のみで作られた文字のような記号が彫られており、魔術に縁の無い自分でもそれが魔術を用いた品物である事は明確に理解出来た。石を見せながら主はそれの使い方とその非効率さを嘆いた。非効率なのは分かったが絡繰仕掛けでも無いのにそんな代物を作れる事自体、自分にとっては驚くのに充分だったのだが…しかし子供みたいに驚いてばかりもいられないので此処は黙っておく事にする。
「一回ぽっきりしか使えない、か…つっても遠見が出来るってんなら俺に仕込んで相手のサーヴァントの顔でも写すかい?まぁ、最終的にどう使うかは作ったアンタが決める事だ。わざわざそんな手間掛かる物作ったんだ。無為無策って訳でもあるめぇ?」
他のサーヴァントが何者なのか、それを知る手立てとしては充分なようにも思えた。だが、この主なら他の手も考えているかもしれない。ならその意に従ってみるのも一興だ。聖杯戦争とやらは自分が生きてきた頃にあったどんな戦争とも違う。魔術という得体の知れない力が関わる摩訶不思議な戦だ。ならその戦に長けた者の言葉は決して無視出来るものではないだろう
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