参加者 2020-11-01 10:31:10 |
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「___この島は良いねぇ。華咲き乱れ、風雲明媚なり。かの都の桜に勝るとも劣らねぇ絶景じゃねぇか。酒の一つでもありゃこの景色を肴に一献といきたいが・・・・まぁそうも出来るめぇか」
島の中でも最も景色が映えるこの場所は、聖杯戦争に呼ばれてからというものちょくちょく昼夜問わず顔を出している場所だ。無論観光地でもあるらしく人通りは多く、市の如く賑やかとまではいかずとも、随分と人で賑わっていた。そんな人集りを見るとつい手を誰かの懐に入れてみたい欲が出るが、今の主に固く禁じられている為物欲しそうな目で見るだけに留めておく
「・・・しっかし、あのお嬢さんも偶にゃこういう景色でも見ておきゃ良いのによォ・・・我欲が無ぇんだか、ああいう手合いばっかなのか・・・どっちにしたって生きづらそうだ。あーあ、嫌だ嫌だ」
そう。この主が中々の堅物なのだ。貌は良いがどうも家絡みで何かあったらしく、『仏頂面を湛えてる事が多い娘』というのが自分の主に対する第一印象だった。自分に対しても宛ら道具のような扱いでもするかと思えば、こうして現世の服を見繕ったり自由な活動を許可している辺り、顔や言葉に出ないだけで気遣ってはくれているのだろう。なら自分がする事はそこまで複雑じゃない。ガラにも無いが、信を以て接する主に忠を以て報いるだけだった。
「・・・・とは言ってもなぁ・・・・」
戦闘の気配は殆どしない。どこかでキャスター辺りが何か策でも講じていて、それで戦況が分からないようになっているのか、はたまた本当に戦闘が起きていないのか。正面切っての戦闘はアサシンというクラスに縛られている以上得意では無い。しかし、絶対的不利とも言えない『秘策』があるにはあった
「さて。そろそろ戻らねぇとお嬢さんにどやされるか」
一応彼女だって魔術師、自分の身を守れる術位であれば幾らでも持っているだろうがサーヴァントと相対して善戦出来るとは考えにくい。それに、「マスターの天敵」などと揶揄されるアサシンのクラスであれば敵マスターと接触する機会はあるだけ良い。そう思い立つが早いか主を探して散策がてら街を歩いてみようか
(/許可ありがとうございます。早速絡み文を出させて頂きました)
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