とある殺し屋 2020-10-18 23:55:14 |
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( 街灯の光も届かない路地裏で、暗闇に溶け込みそうな黒い男の大きな背を追いかける。小粒の石が裸足の足の裏に刺さる痛みを無視しつつ、彼を見失わぬように必死に足を動かし続けて。どれほど歩き続けただろうか、ふと足を止めた男と同じように立ち止まり。
セーフティが外される音が、静かな空間に大袈裟に響く。寒さとは別の理由で震える足を地面に縫い付けて。いつまで着いてくるのか、と投げ掛けられた問いに男の顔をじっと見上げ )
……あなたが、わたしを殺してくれるまで
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