双葉 弥 2020-10-13 19:42:29 |
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え…?…ああ服ね。分かったわ(一瞬、どうして彼が怒ってるのか分からなかった。昨夜、一糸纏わず交じりあったというのに、何をそんなに怒っているのだろう。バスタオル姿なんかより、もっと刺激的な姿を見たはずなのに。これに関しては想定もしていなかったため、不思議そうに首を傾げる。とりあえず着替えるか。自分のバッグから二日目用の私服を取り出す。恥ずかしがることも無く彼の見ている前でバスタオルを取って、下着を付ける。着替えている間も「なぜ?」という疑問が頭を駆け巡る。バスタオル姿に欲情しそうになっていたのは分かったが、バスタオル姿というのは裸よりも魅力的な姿だったのだろうか。と、考え込んでいる間にも着替えは着々と済んでいく。今日はボディラインが強調されている無地のハイネックだ。もちろん、彼を誘うための服装だ。肌を重ねた夜を経た後でも、扇情的な服を着続けるのは彼が自分から離れていってしまうことを恐れているからだ。いくら恋人同士と言えども、マンネリ化して別れるというのはよくある事だ。でも、彼をからかったり「その気」にさせ続けていれば、彼が自分の元に永遠にいるだろうと思い込んでいるから。)はい、着替えたわよ。
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