双葉 弥 2020-10-13 19:42:29 |
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(自分の買い物が終われば、相手は買い物をせずにこちらの手を引いて帰ろうとする。自分と同じでお土産は荷物になるので後に買うことにして見るだけにしたのだろう。部屋へと相手に連れられる道中、相手はこちらの腕に自分の腕を絡めて体を密着させてくる。当然、相手の凶器的な柔らかさの胸も腕に当たっており、浴衣という普段の服より薄い生地の衣服のため、よりダイレクトにその感触が伝わってくる。もう仕掛けてきたかと相手に視線をやればそこに浮かんでいた悪戯な笑みにゾッと鳥肌が立ち。嗚呼、もう相手の狩りは始まっているのだ。頭の中でそう理解すれば、褌を締めなおす意気で部屋に戻り。部屋に戻れば布団の上に座り込む。無駄な努力かもしれないが、密着している相手の布団と自分の布団を気持ち距離を開ける。その途中、背中にまた先ほどの相手の凶器があてがわれ、抱き着かれる。背中ということで、先ほどの腕よりも密着面積が大きくなっており、相手のひしゃげている胸の形が容易に想像でき。落ち着け、これは二回目。相手が自宅に泊まった時と同じだ。そうやって自分を落ち着かせていると、不意打ちを食らう。「…っ!」相手が抱き着いたまま耳元でねっとりと鼓膜に絡みつくような声でささやかれた途端、明らかに大きく反応して。いままで耳元でささやかれたことはあったがここまで至近距離で、それも相手の吐息の熱が感じられるくらいにまで近くで囁かれたことはなく、初めてのことであったため大きく反応してしまい。反応してからしばらく固まった後、相手の腕を解いて距離を取る。「どういたしまして。まだしてほしいならしますけど?」と、明らかに挙動不審になりながらなんでもなかったかのように取り繕う。まだ、まだだ。まだ耳が弱点とはバレてないはず。)
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