双葉 弥 2020-10-13 19:42:29 |
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…そう。じゃあ行きましょう(彼が終わったという満足そうに微笑む。そしてまた彼の手を引いて部屋へ戻る。その道中で彼の腕に自分の腕を絡める。彼の腕に自分の胸を当てるように調整をすると、悪戯っぽく笑いながら彼の方を見る。いよいよだ。部屋に入ったら運命の時間になるだろう。彼は抵抗するだろうが、抵抗するようであれば抵抗される前に、こちらのペースに呑み込めば問題は無いだろう。と獲物を捕まえた蜘蛛のように考えて。部屋への道中がやけに長く感じられる。売店からすぐ近くのはずなのに。それほど自分が緊張しているということだろうか。自分としては緊張なんてしてないつもりなのに。ようやく部屋に着くと、溜息を零す。長く感じられた道中がやっと終わり、安堵した。部屋に入ってから暫くして、そろそろ仕掛け始めるかと彼に近付いて、後ろから抱きしめる)…昼間は私をいじめてくれてありがとう(耳元でねっとりとした声で囁く。これが自分の宣戦布告だ。次に彼が取る行動はやはり抵抗だろうか)
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