奏歌 翔音 2020-10-12 08:45:44 ID:5762b1903 |
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>刹那さん、炎邪さん、望さん
刹那さんがクロへむけてそう呟くと……刹那さんの脳裏に声が響く。
クロ『んー?おっけー、報酬変更ねー。承ったよー。』
と、あっさり承諾した。そしてクロはそこで静かになった。……ずっと皆の会話もやり取りも、クロは聞こえていたし見えていたのだろう。
『……ありがとうございます。…貴方に言えた義理ではありませんが……誰も責めませんよ。あの子の未来を断ったのは、私達なのですから。確かに狂わされたことは否定しません…きっとその事へ、恨みがないかと聞かれれば、恨みはあると答えてしまうでしょう。……しかし、貴方は直接的な関与をしていません。それに……貴方は、助けてくれるじゃないですか。だから、背負わなくていいんです。少なくとも……私達と、あの子達への責任は。……生きてください。きっとくるしいことばかりかもしれない苦しいことばかりかもしれないけど……貴方が生きて、笑うことを応援する人が、あっちにいるでしょう?だからその人たちのために……頑張って。』
骸骨の表情は、読み取れない。が……なんとなく、メモを書いて差し出してきたその骸骨を見て……優しい女性の面影を見たような、そんな印象を刹那さんは感じるかもしれない。
ニクス「……そっちの話、終わった?」
と、ニクスが片方の骸骨との会話を終えたのか、刹那さん達に話しかけてきた。
ニクス「皆の意志、聞いた。……皆、わたしを外の世界に連れたがってる。……わたしは別に、構わない。皆が勧めるなら……尚更。でも、そこへ行く前に……やらなきゃいけないこと、ある。」
と、ニクスがそこまで言いきると、周囲のアンデッド達……骸骨とケル以外が、小さな青い人魂となってニクスの周りに集い始める。
ニクス「わたしの力、抑えてても危険。あっちの世界だと、特に危険……らしい。……わたしに勝てるなら、安心できる、らしい…。使い魔になる一環、でもある……らしい。だから……戦う。勝ったら、従う。負けたら……まだ、ここにいる。」
人魂は旋回しているだけで、まだ戦闘の準備もとってない。準備が必要なら応じるらしいし、戦うのが嫌というなら、それも聞くつもりだろう。二人の骸骨も、ケルも……静かに見守っている。
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