掲示板ファンさん 2020-09-21 14:06:32 |
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キース
「…暇だな、なんか。」
(トランプのケースを隅の方に追いやるとキースはふと呟く。「言わないでよ~…暇なの更に意識しちゃうじゃん!」コナーやサフィアは既に昼寝していたが、どうやらその呟きが聞こえたらしいディッキーがぷくりと頬を膨らませて声を張り、キースに抗議した。キースはそのディッキーのリスのような表情を見るとけらけらと笑い、「悪いって。」キースが悪びれる様子もなく謝っていると、前を巡回していたクラヴィスが鉄格子の隙間から鞭を地面に叩きつけながら鋭い目線と口調を飛ばす。「…騒がしいぞ。……何の騒ぎだ。」「いやぁ、大したことじゃねぇよ。暇なんだよ。」「……そんな事か。…どれ、暇なら少し俺の鍛練に付き合ってもらおうか。」クラヴィスは珍しく薄い笑みを浮かべ、どかっと鉄格子の前に座り込むと首を傾げた。「…え、マジ?サフィア、頼んだ…。」キースは表情を引き攣らせ、今ちょうど寝起きらしいサフィアをクラヴィスの前に押し出すと自分は昼寝の姿勢を取ってしまう。「…何?」「サフィア・ローゼン。俺の鍛練に付き合ってもらおうか。」クラヴィスは好戦的な笑みを浮かべるとサフィアの手首を握り、鉄格子から連れ出してしまった)
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