掲示板ファンさん 2020-09-21 14:06:32 |
通報 |
リリィ
「………………どうも。」
(リリィは小難しい心理学の本に熱中していたが鍵の開く音や騒ぎ声にゆっくりと顔を上げ、嫌そうな小声でそう言うとまた本に目線を戻して。「ん。」扉から入ってきたキースも軽く返事を返しただけでどかっといつもの場所に座り込み、新品のトランプの封を切ってばらまいた。「おーい、お前ら。ポーカーやるか?」その声に反応し、コナーやサフィア、クロイツがキースの方へ寄るが、いつも遠目で眺めているだけのリリィは心理学の本を閉じ、口許に少しだけ笑みを浮かべて「………一回くらい、参加してもいいか。」そう呟くと珍しくキースの方へと寄っていく。キースも驚いたらしく目を見開くが、「お、リリィもやんのか。明日槍でも降るんじゃねぇの?」と軽口を叩いて楽しそうに声を上げて笑うとリリィにもトランプを配る。「あれ、リリィもやるんだ?」「…………一回だけですからね。」リリィは普段なら嫌な表情をして既に肩に置かれた手を払い除けているであろうクロイツにも微笑を浮かべて答える。「……」サフィアは子供でも見つめるような笑みを浮かべて静かにリリィを眺めているだけだった)
トピック検索 |