はじめての、　（〆）　　

ばんわ。お疲れサマ（　にま　）ン、菱川クンが堅苦しくなくしてくれっからじゃねェ？既に心地良いもん、（　相手の前では良い意味で気楽で居られることを肯定し　）…ふ、それは俺の台詞でもあるんだけど、（　呟かれた言葉が素直に嬉しく、相手にとって自分もそうでありたいと強く思い　／　背中ぽん　）
二歳……つーことは、今22歳なんだ。まァ確かに弟クンと歳が近いならそれも仕方ねェか（　明らかに自分より接することが多いであろう弟と自分が歳が近いのならば、普段接している弟を相手にする時の感覚で、自身を子供扱いをされるのも無理もないのかと納得しかけて　／　←　／　＂もう少しで三歳差＂という発言は、自分の誕生日を相手が記憶してくれていることを示すようで、何処か頬が緩んでしまうのを感じて。いつもなら可愛くない態度を取るところだが寛容になったような気さえしてきたようで、気分は良く　／　）んーん、お互いサマだから（　髪に受ける柔らかな感触を心地良さげに受け止め　／　甘えるように相手の首筋に頭埋め　）
確かに、ここ最近は世間的にもずーっとバレンタインの主張すごかったね（　ふむ　）、いーの？菱川クンの手作りなんてすげェ嬉しい。ありがと（　ぱあ、と表情明るくし　／　受け取り　）て、実は俺もあるんだよね。菱川クンみたいに手作りじゃねェんだけど。…ハイ、どーぞ。よかったら食ってみて（　へら　／　鞄から箱を取り出したのはウイスキーボンボン　）

そうそう。まァ別に冗談通じねえってのも悪いことじゃねェんだけど、俺自身ずーっと真面目なテンションでいれる性格じゃねェからそう思うのかな（　相手も自分と大体同じ気持ちだったことには何処か安堵しつつも、此方は普段からふざけていたり人を揶揄ってしまいがちなため、自身が＂真面目＂からかけ離れていることは自覚しており　／　吟醸酒を徳利に注ぐ一連の動作を嬉しそうに眺めつつ　）ふは、そーでしょ。帰るのが楽しみな場所にしてェもん。（　にま　）
……っ、（　どうやら挑発したつもりが裏目に出てしまったようで、冗談とも本気を取れるような表情や声色で迫られては咄嗟に言い返すことも叶わず。正直予想外の反応で鼓動が速くなってしまったことは事実であり、問い掛けに対しては＂うるさい＂なんて、微かに耳を紅くしつつ短く可愛げのない返答を　／　格好付かない　）──恵方呑み、良いね。俺初めて聞いた（　提案に嬉しげにこくりと頷き　）さて、じゃあ恵方巻頂こうかな。（　先程から具材を交互に眺めていたところ、漸く中に入れる具材を決めたらしく、祈祷のりを手にとれば次にしゃもじを手に取り、しゃもじを使って、のりの上に酢飯を薄く敷き。しゃもじを戻し、続けて具材を取る用の箸を手に取ると、次に海鮮系へ箸を伸ばし、胡瓜なども含め7種の具材を酢飯の上に乗せ　）

んあー……俺なら仕事の電話無視しちゃうかも。…てくらいほんとに頭働かねェんだよなァ（　苦笑　／　）
ふは、その通りだわ。目覚ましでも一回じゃ起きられねェんだよね。体が起きることを拒否してんだわきっと（　適当なことを呟き　／　←）
あ、見せてくれンの？さんきゅ。……すげェ美人じゃん、モテモテでしょ（　相手のスマホを覗くような形で、表示された写真をじい、と見つめ。表示された写真は美男美女そのものであり、外見の印象から受けた本当に率直な感想を述べ。写真に映っている弟が若かりし頃の相手そっくりだということを思い出しながら、なんとなく何年か前の相手の姿を勝手に想像しては僅かにニヤけてしまい　／　）
はッ、──当たり前。（　珍しく好戦的な様子の相手の反応に、自分の中の対抗心のような何かが燃え上がるのを感じ　／　不敵な笑み浮かべ　）