はじめての、　（〆）　　

おつかれ菱川クン。確かに、そうだよなァ（　こく　／　納得　）菱川クンと一緒に暮らすよーになってから快眠でぐっすり。おかげサマで疲れも取れてます（　へらり　）
……ありがとう、（　スキンシップを取るのは好きなものの、力強い抱擁を受ければ驚いたように一瞬瞬きを。感謝を伝えれば此方からも相手の背に腕を回し、力強い抱擁に応え　）やぁっぱ子供扱いされてる感否めねェんだよなァ、（　む←　）ン、お言葉に甘えさせてもらう。いつもさんきゅうね。

そりゃね。冗談言い合える関係って貴重じゃん（　自身としては、友達、恋人、相手は関わらずとも、一緒にいる上で冗談を言い合えるくらい砕けた関係性になることを重要視しており、それは同居人である相手も勿論例外ないようで。先程冗談に乗ってくれたことを思い出しつつ素直に嬉しいことを肯定し。出迎えの要望には快く頷き、＂疲れなんて吹っ飛ばしてやっから、期待して帰っといで＂なんて、大きく出てみて　／　やる気充分　）
ふは、菱川クンのフィアンセかァ。……じゃあ、婚約してくれるわけ？（　予想外の答えに吹き出してしまいつつも、徐に相手の手を取れば手の甲へと口付けを落とし。態とらしくも何処か艶やかな声色で問い掛け　）
──お待たせ。追い焚きもありがと。酒も用意してくれてたんだ（　手洗いとうがいを済ませリビングへ戻って来ると、リビングに置かれている吟醸酒を見てはパッと嬉しそうに顔を綻ばせ。本当に至れり尽くせりだ、なんて考えながら、先ずは椅子を引いて座り。どの具材で恵方巻を作ろうかと、豊富な具材や酢飯、祈祷のりを交互に眺め　／　わくわく　）

分かる分かる。起きて暫くはぜーんぜん頭働かねェのな。（　つられて苦笑　）んー、俺はほら、自分で言うのもアレだけど、朝強そうにはとても見えねェじゃん？菱川クンの場合ギャップがあるから可愛いの、（　普段から脱力していることから、とても自分にやる気があるようなイメージは無いと自覚しており　）
ン、そうさせてもらう。　マジで？今度写真見せてよ（　充分素敵な大人の男性である相手の若かりし頃を想像しては俄然興味が湧き。端正な顔立ちの相手なのだから、家族もそうに違いない。実際に弟妹の写真を見てみたいとダメ元でお願い←　）…我慢はしてねェけど。でも、菱川クンにナメられないくらいにはなりたいと思ってたトコ。俺ばっかやられてばっかじゃ性に合わねェし、……骨までぐずぐすにしてやりてェもん（　撫で受け素直な気持ちを吐露したあと、宣戦布告なような言葉を投げかけ　←　）