はじめての、　（〆）　　

意外ですね。"おにーさん乗せてくんねェ？"とか仰り甘えているものかと(　喉仏に手を添え出会って間もない彼の特徴を大雑把に捉え、似ているような似ていないような微妙なラインの声真似を披露して。　)イマイチですね、お耳汚しを失礼(　返答を待たず片眉をあげ、自己評価をして眼鏡のフレームを指先で押し上げ会釈程度に一度ぺこりと　)
可愛いらしい弟として接しておりますよ、おや？同棲したての恋人対応がお望みで？(　物は言い様、やんわりとした表現に言い換え後呟きを拾っては、こちらも冗談を言い返し。実際は大きな子供扱いであり、不満に思うのも無理ないだろう。最低限の荷物しかないリビングの家具の配置をざっくり観察し、必要なものを頭に浮かべ。目線を追い掛け自分の部屋がもう間近になれば、重い荷物をとっとと降ろして寛ぎたいという自分に対する甘えが湧く。仕事終わってから休憩を一度もしていないのを思い出すと、何だかんだ動いて誤魔化し続けていた疲労感もせり上がり。今まで後ろに着いていっていたのを歩幅を広め追い越し、通り際同居人の髪を軽く掌で撫でると片手で扉を開け彼の部屋ではないことを確認してから中に入り。　)
助かりました、案内お疲れ様です。(　ドア開閉の邪魔にならないスペースに大きな手提げ鞄と、登山用の大きなリュックやら運び抱えていた荷物を床にどさどさ置いて。壁に立てかけ。若いとは言えない年齢に差し掛かっている為、回す方の肩に手を置き一応肩を回しておき。逆側の肩も同様回し。そして己の首筋に手を置くと、首を回しこきりと骨が摩擦しあったような音を鳴らし。謂わば癖のようなもので。　)
まだ同居人さんのお名前を伺っておりませんでしたね、お訊きしても？(　自分の方は名字を教えてあるが、同居人を同居人さんと呼ぶわけにはいかない。思い出したように訊ねながら、リビングの方へと足先を向け　)

欠陥があってこそ、面白さ、人間らしさは産まれるものでしょうから
嗚呼、頼りはしますが、甘えは控えさせて頂きます(　苦笑い　)
貴男が軟派でしたら、確かに俺は硬派でしょう。甘やかして包み込んで差し上げます(　くす　)
堂々としてなさる、微笑ましいです。

返信用の端末が突如不具合を起こしまして…、貴男とのやり取りが遅れてしまいました。楽しかったので心苦しい心境です(　申し訳なさそうに　)
すみません、待たせてしまったでしょう、無断で逃げるつもりは御座いませんよ。
…引き続きお相手して下さいますか？(　表情を窺って　)