「……言葉を返すようだが、それはあくまでも「嫌疑」だろう?実際に行ったという証拠が無いならば逮捕することは許可できない。すぐにヴィンセント・イヴァノフ・アルジャンニコフを解放するんだ。」 (眉一つ動かさず淡々とした口調のままそう述べ、最後にちらりと弟の方を見やると弟は「…あはっ、兄さんはホント来るのが速いねェ…地獄耳?」と笑顔のまま軽口を叩いていて)